2020年(令和2年) 6月3日(水)付紙面より
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県は2日、新型コロナウイルス感染症の第2波を想定しながら、3密(密閉・密集・密接)を避けるなど「新しい生活様式」の定着を幅広く県民に訴えるため「県『新・生活様式』宣言」を行った。感染予防と県内経済回復の両立を図りながら、安心して生活できる環境づくりに取り組むという。
吉村美栄子知事が同日の定例記者会見で宣言を発表した。吉村知事は「今後は新型コロナの第2波を想定しながら、感染防止と経済回復を両立することが大事で、そのためには『新しい生活様式』が基本となる。県民と市町村、事業者と一体となって定着させたい」と述べ、新・生活様式については「3密を避け、人と人の物理的・身体的な距離を確保する。小まめな手洗いとマスク着用など。こうした様式の定着のためさまざまな機会を捉え啓発していく」と語った。
さらに「事業者には業種ごとに設定した感染拡大予防ガイドラインを遵守してもらいたい。そのための整備も必要で、例えば客と客の間についたてを設置したいという飲食店の支援もいる。県民誰もが安心して経済活動ができるよう環境づくりに取り組んでいきたい。他にも県民による観光需要の拡大や小中高校におけるオンライン授業、酒田市の飛島や中山間地などにおけるオンライン診療、テレワークやウェブ会議もできる限り進めていく。今回のコロナ禍を契機に新しい取り組みで新しい山形をつくっていきたい」と話した。