2020年(令和2年) 8月13日(木)付紙面より
ツイート
酒田市教育委員会と東北公益文科大学(神田直弥学長)の連携による中学生向け英語講座が11、12の両日、市公益研修センターで行われ、市内の中学2、3年生21人が公益大教員の指導で、発音を中心に「通じる英語」を学んだ。
丸山至市長は重点施策の一つとして「公益大との連携」を掲げており、その一環で開催。外国出身の公益大教員と英語の発音・会話を楽しく学ぶことで、市内の中学生から英語への興味・意識向上を図ってもらうのが目的。今回は「通じる英語教えます」がテーマ。公益大のフェック・エドモンド講師(英国出身、エド先生)とバンティング・ティモシー助教(ニュージーランド出身、ティム先生)が講師を務めた。
初日、教壇に立ったティム先生は、生徒たちを前に「何も『ネイティブ』を目指す必要はない。移住するのなら別だが、言語はコミュニケーションツールに過ぎず、それなりのコミュニケーションが取れるようになればよい」と述べ、特に英語特有の発音を中心に指導。生徒たちは、発音記号に基づき母音と子音の口や舌の動かし方などを繰り返し、日本人が苦手とされる「L」と「R」の違いなど詳しく学んだ。
酒田二中3年の佐藤里々穂さん(15)は「英語は好き。このような機会に発音を習得したいと思って参加した。将来は英語でコミュニケーションを取って友人をつくりたい」と。ティム先生は「皆さんが庄内弁を使うように、英語も標準語だけでない。英語が母国語の人は4億人だけ。その一方、ノンネイティブは12億人。通じる英語のためには発音が重要」と語った。