2020年(令和2年) 9月19日(土)付紙面より
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年内の開通に向けて整備が進む日本海沿岸東北自動車道酒田みなとインターチェンジ(IC)―遊佐比子IC(仮称)間のうち、日向川に架かる仮称・日向川橋一帯の見学会が17日、現地で行われ、地元・西荒瀬小学校(久米井浩校長)の6年生22人が見聞を広げた。
新型コロナウイルス感染症のため多くの学校行事が中止となる中、6年生から思い出をつくってもらおうと、西荒瀬コミュニティ振興会(鈴木勝会長)と同校が、国土交通省酒田河川国道事務所(菅太所長)、施工を担う大場建設(同市穂積、大場弥市社長)の協力で実施。同事務所職員、同社社員の案内で橋りょう工事、同川沿いで行われている護岸工事の現場を見学して回った。
このうち橋りょう部では、同事務所酒田国道維持出張所の長岐貞行建設監督官が工事概要を解説。児童たちを前に「この橋を架けるため1200トンの鉄を使用している」「酒田みなとIC―遊佐比子IC間5・5キロの工事着手は2009年でいわば、皆さんとは“同級生”」などと述べた。
児童たちは「早く車で渡ってみたい」「きれいな道になりそう」と。見学会に同行した西荒瀬コミ振の阿彦忍事務長は「完成間近の道路を通るたび、今日学んだこと、さまざまな資材を使い、多くの人が携わってできたということを思い出してもらえたら」と話した。
2020年(令和2年) 9月19日(土)付紙面より
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鶴岡市羽黒町川代のスタジオセディック庄内オープンセットに17日、仙台市立長命ケ丘中学校(長沼致弘校長)の2年生63人が校外活動で訪れ、名作の数々が生み出されたセットを使った時代劇の映画づくりを体験した。
数年前にも同様の活動で訪れ、当時の生徒たちに好評だったため、学校側が企画した。当初は5月に農家民泊と農作業体験を組み合わせた1泊2日の日程だったが、新型コロナウイルスの影響で、時期を延期し映画づくり体験に絞った日帰り活動に変更し、大型バス3台で訪れた。
同オープンセットは、新しい体験型学習旅行として「子ども映画づくり塾」をプログラム化しており、産みの親と育ての親が娘を取り合う南町奉行・大岡越前の名裁き「子争い」の映画づくりに挑戦。衣装を着て奉行所の侍や町人の俳優役や制作スタッフなどで全員が参加し、プロの手で撮影した。5分ほどの作品と、生徒全員のコメントを盛り込んだメーキング版に仕上げてDVDに編集し、後日、学校に送られる。
体験した生徒たちは口々に「楽しかった」と感想。俳優役の生徒は「緊張した」「プロと一緒に撮影でき、とっても貴重な体験ができた」、衣装をそろえたり、俳優役の誘導など制作の裏方役を務めた生徒たちも「多くの人が関わり、みんなの協力で一つの作品を作る現場を知り、プロの世界はすごいと思った」「普段とは違う仲間の表情が見られて楽しかった」と話していた。同行した本間きさ子教頭は「職業人に触れる職場体験も今回の活動の目的。受け入れてもらい、本当に良かった」と話した。
オープンセットでは、旅行代理店を通じて学習旅行での映画づくり体験をアピールしている。新型コロナの影響で東京方面への修学旅行を中止した岩手県内の中学校も今月下旬と来月初めに体験に訪れるという。オープンセットの佐藤一通支配人は「修学旅行で岩手県から訪れるのは初めて。屋外で安全に楽しめ、ここでしかできない映画づくり体験ができるということが、旅行代理店や学校から高く評価されている」と話した。