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2020年(令和2年) 9月23日(水)付紙面より

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鶴岡信金若手経営者塾 松ケ岡開墾の歴史と取り組みから学ぶ

 鶴岡信用金庫(佐藤祐司理事長)の第5期若手経営者塾の9月講義が19日、鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場で行われた。鶴岡シルクの大和匡輔社長の案内で松ケ岡開墾記念館などを巡り、開墾の歴史とともに、これからの時代に重要となるキーワードなどを学んだ。

 庄内地方の起業を目指す人や若手経営者らを対象に2016年度から毎年、平尾清鶴岡工業高等専門学校客員教授を塾長に、地元の第一線で活躍する企業人らを講師に迎えている。本年度は塾生25人が4月から12月まで9回の受講を予定しているが、新型コロナの影響で5、8月は延期され、今回は本年度4回目。塾生約20人が参加した。

 大和さんは「地域資源を生かしたブランディング」と題して講義。戊辰戦争で敗れ「賊軍」の汚名を着せられた旧庄内藩士たちが、報国によって汚名を返上しようと東京ドーム約67個分の311ヘクタールを開墾して絹産業を興した歴史や、その後、化学繊維の隆盛で風前のともしびとなった鶴岡の絹産業を、捨てられていたキビソ(蚕が最初に吐く糸)にスポットを当てたブランディングで再興しつつある大和さんらの最近の取り組みなどを、松ケ岡本陣での座学や、開墾記念館で資料を示しながら解説した。

 大和さんは「ブランディングは、歴史を学ばないとできない。何が大事で、何を残すべきかを、歴史から考えて」とした。アフターコロナ社会に対応するためのキーワードとして▽消費主導経済の終焉(しゅうえん)とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の台頭▽SDGs(国連の持続可能な開発目標)▽サステナブル(持続可能であること)、エシカル(倫理的であること)―などを挙げた。

 最後に旧藩士たちが開墾時、西郷隆盛からもらったという言葉「気節凌霜天地知」を示し、「一生懸命にやれば、亡き先人たちも必ず見ていてくれるという意味」と解説、奮起を促した。

松ケ岡開墾記念館で塾生たちに鶴岡の絹産業の歴史を解説した大和さん(左)
松ケ岡開墾記念館で塾生たちに鶴岡の絹産業の歴史を解説した大和さん(左)



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