2020年(令和2年) 10月14日(水)付紙面より
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪・パラリンピックが延期となる中、ニュージーランドトライアスロンチームのホストタウン登録を受けている酒田市は現在、同国の選手を元気づけようと、丸山至市長はじめ市民出演による応援メッセージ動画を制作している。撮影・編集を担当しているのは県立酒田光陵高校情報科3年生5人。動画は今月末に完成する予定で、国が開設する「ホストタウン専用サイト」などに掲載する。
同校の教職員・生徒で組織する一般社団法人「SKIES」(代表理事・鈴木和仁校長)が、市ホストタウン推進協議会(会長・丸山市長)の依頼を受けて作業。今年8月中旬以降、ビジネス流通科の生徒が撮影の業務計画と依頼、交渉を、情報科の生徒が撮影・編集をそれぞれ担当し、これまで浜田小、酒田二中、酒田東高、東北公益文科大などで声を拾い集めた。
市庁舎での撮影は5日に行われ、市公認キャラクター「もしぇのん」「あののん」に囲まれ、「Go for it!(頑張れ、応援しているの意)」と書かれたフリップを手にした丸山市長は「ラーメンがおいしい素敵な街・酒田にようこそ」と。情報科の生徒たちはバックボードや立ち位置を念入りに確認し、ビデオカメラに収めていた。ディレクターを務めた情報科3年の佐藤雛奈さん(17)は「選手の皆さんは努力していると思う。来年こそ元気に全ての力を東京で発揮してほしい。同国の人たちに楽しんでもらえる動画にしたい」と語った。
動画ではホストタウン相手国の国歌をBGMとして使用することになっていることから、演奏は光陵高吹奏楽部が担う。同協議会によると、完成した動画は専用サイトとともに市ホームページに掲載する他、同国関係機関に送付するという。