2020年(令和2年) 12月27日(日)付紙面より
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鶴岡市内で新型コロナウイルス感染防止対策を推進している「つるおか元気プロジェクト実行委員会」(長南邦彦実行委員長)は、第4弾の取り組みとして「つるおかエチケットカード」を製作した。食事中の会話時に口元を覆うもので、関係者は「感染対策を徹底しつつ、飲食店の活用を」と呼び掛けている。
実行委は今年5月、市や鶴岡商工会議所、市内の飲食、宿泊、食品小売りなどの事業者らで立ち上げた。これまで、消毒液の設置などコロナ感染防止の基本ルールを守る「つるおか元気安全推進実施店」の登録を呼び掛け、約610店が加盟。第1弾としてコロナ対策の啓発ステッカーやのぼり旗、第2弾としてエチケットうちわ、第3弾として職場に取り寄せた料理を自宅に持ち帰って食べる「鶴岡おうち忘年会」の普及と、感染防止と地域経済を回す両立を図っている。
今回は、夏場に好評だったエチケットうちわのカード版。A5判の厚紙を二つ折りにしたもので、飲食店で客に配り、食事中の会話時に口を覆ったり、マスク置きなどに使ってもらう。店側の対策としてマスク着用や健康管理、客向けに「乾杯や会話は小さな声で」などの注意事項も記載し、店と客双方にあらためてコロナ対策の徹底を促している。
25日に同市美咲町の居酒屋「魚亭岡ざき」で行われたデモンストレーションでは、実行委メンバーが食事中の会話時にさりげなくカードを口元にかざす使い方を実演した。
実行委メンバーでもある同店代表取締役の岡崎雅也さん(40)は「感染拡大に伴い市内の飲食店では忘年会のキャンセルが相次いでいる。飲食店は酒屋や代行など関連業者の裾野が広く、利用者減少の影響は大きい。安全推進実施店では対策を徹底しており、家族など普段顔を合わせている人同士が集まる分には問題ないはず。家飲みもいいが、地域経済を回すため、店も使ってほしい」と話した。
カードは約4万2000枚を製作し、うち約1万2000枚は安全推進実施店に20枚ずつ無償で郵送する。そのほか3万枚は、1セット(100枚)500円(税別)で販売する。問い合わせは丸東=電0235(24)2166=へ。