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荘内日報ニュース


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2020年(令和2年) 4月22日(水)付紙面より

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鶴岡市朝日地域下本郷「湯の沢川」 こいのぼり元気に泳ぐ

 新型コロナを吹き飛ばせ―。鶴岡市朝日地域の下本郷地区の住民たちが19日、地区内を流れる湯の沢川に、こいのぼりを設置した。7年ほど前から毎年、川沿いの桜が見頃となる時期から5月の端午の節句まで、20匹のこいのぼりを川の上空に泳がせている。仲良く両岸に咲く「夫婦桜」と名付けたソメイヨシノは満開で、山の残雪の白い輝きときれいな流れの渓流を合わせ山里の春の景観を演出。住民たちは「新型コロナウイルスの感染拡大でめいっている気分を、元気に泳ぐこいのぼりで吹き飛ばしたい」と話していた。

 川に架かる湯の沢橋の上流と下流の2カ所の両岸に高さ約6メートルのポールを立て、川の上部に長さ約20メートルのワイヤを張り、こいのぼりを下げている。

 設置するきっかけとなったのが、橋の上流部にある桜の木。川岸の家が40年ほど前に住宅の新築祝いで植えたのと、対岸に住む渡部初雄さん(70)が36年前に植えた2本のソメイヨシノが成長し、見事な花を咲かせるようになり、「子どもたちから喜んでもらおう」と地区の自治会や育成会、ボランティアグループが協力し合って始めた。

 19日の設置作業には10人ほどが参加し、こいのぼりの大小や色合いを見ながら、午前に上流部、午後に下流部に10匹ずつ、計20匹を泳がせた。

 こいのぼりは地区内の家庭から寄せられたもので、強風で絡まないよう、こいのぼりの中にビニールホースを通すなど工夫している。橋には「渓流さくらゾーン 夫婦桜」の手書き看板も添えた。

 下本郷の夫婦桜は、山の残雪と川のコントラストがきれいだと評判になり、最近は内陸地方からもアマチュアカメラマンが撮影に訪れているという。好天となったこの日午前、黒、赤、青のこいのぼりと満開の夫婦桜の“共演”をカメラに収めようと、数人のカメラマンが足を運びシャッターを切っていた。

 渡部さんが自宅敷地に植えたソメイヨシノは、36年前に子どもと一緒に鶴岡の天神祭に祭り見物に出掛け、植木市で買い求めた若木2本のうちの1本。自身の足のけがが治ったのを記念して購入し、川のそばに植えた。こいのぼり設置のリーダー役の渡部さんは「新型コロナで多くの人の気分が落ち込んでいるのでは。渓流のこいのぼりで元気を出してもらいたい」と話した。こいのぼりは5月6日(水)まで設置予定で、近くを通る主要地方道余目温海線からも見える。

満開の「夫婦桜」と山の残雪、渓流を背景に泳ぐこいのぼり
満開の「夫婦桜」と山の残雪、渓流を背景に泳ぐこいのぼり

協力し合ってこいのぼりを設置する下本郷地区の住民=19日
協力し合ってこいのぼりを設置する下本郷地区の住民=19日


2020年(令和2年) 4月22日(水)付紙面より

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庄内地方の高校で入学式

 鶴岡市の鶴岡北高校(佐賀井仁校長)で20日、2020年度入学式が行われた。入学者数は113人でうち男子は9人。新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小しての開催で、同校では各家庭保護者1人の参加が認められ、座席も間隔を空け、出席者全員がマスク着用で臨んだ。

 佐賀井校長は式辞で「ギフトという言葉は神や父母から与えられた“才能”の意味もある。それは他人には絶対にまねのできない長所という意味です。才能は自分のためではなく“新しい世界を創り上げる”という使命を果たすために磨き上げてほしい」と話した。

 続いて、在校生代表として3年生の佐藤凛(りん)さんが「迷いや不安も多いことでしょうが、友人や先輩や先生を頼ってください。挑戦する気持ちを忘れずに自分らしく頑張ってください」と歓迎の言葉を述べ、その後、新入生代表として猪口育夢(いくみ)さんが宣誓の言葉を述べた。

 参加した市内在住の保護者(40代女性)は「1人でも保護者の参加を認められてうれしい。(同じ県内でも)内陸地方では保護者が参加できない学校もあるのでありがたいと思っている。子どもの節目となる一つの儀式を共に迎えられて良かった」と話していた。

 この日は、酒田東高、酒田西高定時制、酒田光陵高、遊佐高でも入学式が行われた。25日までに庄内地方の全ての公立高校が入学式を行う予定。

座席の間隔を空けマスク着用での入学式
座席の間隔を空けマスク着用での入学式



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