2021年(令和3年) 1月8日(金)付紙面より
ツイート
庄内地方は7日、風雪が強まり、山形地方気象台は同日午前、庄内全域に暴風雪警報、沿岸地域に波浪警報を発表、猛吹雪や高波などへの警戒を呼び掛けている。8日にかけて庄内は大荒れ、大しけとなる見通し。
同気象台が7日午前に発表した県気象情報によると、7日は日本海にある低気圧が急速に発達しながら北日本に進み、通過後は強い冬型の気圧配置となる見込み。8日にかけて予想される最大瞬間風速は庄内の海上40メートル、陸上35メートル、予想される波の高さ7メートルとなっている。上空の寒気が予想より強まった場合、県内は警報級の大雪となる可能性があり、8日朝までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で山沿い50センチ、平地40センチで、その後も9日朝までの24時間でさらに山沿い30―50センチ、平地20―40センチが予想されている。
同気象台は8日明け方にかけ、庄内では暴風雪により建物への被害、猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、高波による船舶や沿岸施設への被害に警戒を、水道管の凍結などに注意を呼び掛けている。
この大荒れの影響で7日、交通機関の運休などが相次いだ。JR羽越本線は特急いなほを含め終日運転を見合わせた。8日は始発から通常運行の予定。全日空の庄内―羽田線は7日全便欠航。さらに8日の全便欠航も決まった。鶴岡市の県道藤島由良線のうち海岸線を通る今泉―由良間約5キロは高波の影響で7日午後から通行止めとなった。
学校関係では7日、鶴岡市内の小中学校が年末年始休みの学校を除いて全校臨時休校としたほか、庄内の他の4市町の小中学校でも授業を切り上げ給食後の一斉下校などの措置を取った。鶴岡市教育委員会は市内全小中学校について、8日の臨時休校を決めた。