2021年(令和3年) 1月10日(日)付紙面より
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庄内地方は冬型の気圧配置の影響で8日夜から9日にかけて大雪となり、山形地方気象台は9日未明に庄内南部、庄内北部に相次いで大雪警報を発表した。酒田では9日午前10時までの24時間降雪量が40センチと1月としては観測史上1位となり、記録的な大雪となった。酒田市は9日午前、市豪雪対策本部を設置した。鶴岡市の観測では同日午前8時半現在、鶴岡公園の積雪が94センチに上り24時間の降雪量が58センチに上った。鶴岡市街地を中心に市道の除雪が追い付かない状況となり、9日朝は「車で出勤できない」など同市除雪対策本部に電話が殺到し、市民生活に大きな影響が出た。
鶴岡市の9日朝の積雪は鶴岡公園のほか、羽黒庁舎前106センチ、大網242センチ、温海川224センチなど。山形地方気象台によると、同日午前11時現在の積雪が酒田56センチ(12時間降雪量39センチ)、櫛引105センチ(同22センチ)、狩川85センチ(同19センチ)。平年の4―6倍の大雪となっている。
鶴岡市の市道除雪は9日午前1時ごろからフル稼働。市除雪対策本部には午前中を中心に市民から除雪車の稼働状況を尋ねる電話が相次いだ。同本部の担当者は「路線確保を優先して除雪対応しているが、雪の降り方が尋常でなく、数時間後には再度除雪が必要な状況で追い付かない。理解をお願いしている」と話した。
この大雪でJR羽越本線は特急いなほを含め9日の始発から終日運転を取りやめ、庄内空港の庄内―羽田線も同日、全便欠航した。
10日も冬型の気圧配置が続き、庄内は西の風がやや強く雪で吹雪模様の予報となっている。