2021年(令和3年) 1月17日(日)付紙面より
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鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で15日、1年間お世話になったお守りなどを燃やして今年一年の無病息災や家内安全を祈る「どんど焼き祭」が行われた。今年は郵送でも受け付け、県内各地から多くの縁起物などが寄せられた。
同神社では小正月を締めくくる恒例行事として門松などの正月飾りや、古くなったお札、お守りなどに感謝し焚き上げている。どんど焼きの火に当たると1年間風邪をひかないとされ、例年スルメや昆布などを竹ざおの先に挟んで燃え上がる火にあぶって食べ、無病息災を祈る。しかし今年は感染症対策の観点から取りやめ、振る舞いの甘酒も持ち帰り形式にした。
同日、参道には約3メートル四方の焼き場が設けられ、年末から同神社に持ち込まれた松飾りやだるまなどが積み上げられた。定刻を迎えると疫病鎮静祈願などの神事が始まり、神火をともした松明(たいまつ)で火入れ。同神社に奉納された絵馬なども次々と火の中へ入れられ、静かに手を合わせる参拝者の姿も見られた。
石原宮司は「新型ウイルスはあっという間に世界中に広まってしまい、今、私たちは長いトンネルの中にいるような状況が続いているが、どんなに長いトンネルでも出口はある。もう少しみんなで心を一つにして頑張っていきましょう」と話していた。