2021年(令和3年) 1月24日(日)付紙面より
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鶴岡市の第一学区内の小・中学生有志が23日、学区内で除雪ボランティアを行った。自力では除雪が困難な高齢の独居世帯などで、玄関周りなどの雪をスコップで取り除いた。
第一学区コミュニティ振興会(鈴木淳士会長)が2008年度、学区内の小・中・高校生を対象にしたボランティア育成事業の一環で始めた。以来毎年この時期、学区内の子どもたちに参加を呼び掛け、各町内会の事前調査で希望のあった高齢者世帯などを巡っている。
本年度は、鶴岡三中の生徒40人と朝暘一小の児童5人の計45人が参加。今月16日に第一学区コミュニティ防災センターで市ボランティアセンターの半澤活所長からボランティアの意義や注意点など講話を聞いた後、今月23日、30日、来月6日、13日の4回にわたり一人が1―4回、28軒で除雪する。
初日の23日は午前9時に第一コミセンに集合。11班に分かれ、同11時ごろまでそれぞれ2、3軒で除雪した。このうち文園町の独居高齢者宅の玄関や車庫周りは雪に覆われ、出入りも不自由な様子。児童・生徒3人が協力してスコップで雪を取り除き、通りやすいようにした。
鶴岡三中2年の三谷周平君(14)は「友達に誘われて初めて参加した。雪が硬くて大変だったが、休みを返上しても社会の役に立てるのは良いこと。今後も積極的に参加したい」、文園町町内会の小野寺茂会長(76)は「高齢者の安否確認や交流を兼ねたもので、とても喜ばれ、助かっている」と話した。