2021年(令和3年) 2月20日(土)付紙面より
ツイート
酒田南高校(齋藤法明校長)の食育調理コース3年生が調理した料理を一堂に集めた卒業作品展が18、19の両日、校内で開かれ、生徒や教職員、保護者が一点一点の出来栄えに見入った。
同コースは調理に必要な技術や食育の本質について学びを深めているほか、インターンシップなどを通して料理人としての意識を育んでいる。作品展は3カ年にわたって学んできた調理技術の発表の場として前身の一つ、天真学園高時代から毎年この時期に開催している恒例行事。本年度は同科3年生33人が17日午後から18日午前にかけ調理した。
同日午後から会場となった同校食堂前には日本料理や西洋料理、中華料理、菓子がずらりと並び、華やいだ雰囲気に。桜咲く春をイメージした本格的なフルコース、舟盛りや姿造りなどいずれも学びの成果を発揮した料理ばかりで、「調理師免許申請説明会」出席のために来校した保護者たちもその出来栄えに感心。1、2年生は今後の参考にしようと、気に入った料理作品に見入っていた。
タイのクリーム煮、カモ肉のロースト、モンブランで構成する「光芒(こうぼう)」と題した料理を出品した岩間敦大さん(18)は、高校生活を振り返って「早く調理の仕事に携わりたかった。高校のうちにキャリアをスタートさせることができ、入学して本当に良かったと思う」と話し、「料理のタイトル通り、人生に光が差し込むよう料理人として新たなスタートを切りたい」と続けた。