2021年(令和3年) 2月28日(日)付紙面より
ツイート
子どもたちの職業観を養おうと酒田市の広野小学校(齋藤太校長)で26日、ゲームクリエーターの水越俊一さん(酒田エス・エー・エス開発部長)を講師に招いた、キャリア教育の授業が行われた。
この日は水越さんが同校を訪れ、6年生13人を前に「仕事とは」「働くとは」「プロフェッショナルとは」などについて講話。水越さんは「働く目的はお金ではない。みんなに楽しく遊んでもらえるゲームを作ることにある。お金のために働くと道を間違える」と話し、「相手に喜んでもらうためには、相手のことを研究する。相手の気持ちになって考えてみることが大事」と続けた。
講話の後の質疑応答では児童らから「一つのゲームを作るのにどのくらいの時間がかかりますか」などの質問が出され、水越さんは「メダルゲームの場合、企画に2カ月、プログラムに3カ月、テストに1カ月で半年くらい。テレビゲームは3年くらいかかる」などと詳細に説明。
講話を聞いた村上一颯君(12)は「仕事の内容を細かく教えてもらえて、いろんな人が関わってゲームが出来上がることが分かった。将来はゲームクリエーターになりたい」と話した。
水越さんはこれまで20タイトル以上のゲーム開発に携わり、代表作は「ムシキング」「ファンタシースター・オンラインES」などという。