2021年(令和3年) 4月8日(木)付紙面より
ツイート
来年の「酒井家庄内入部400年」を記念し、旧藩主の居城跡である鶴岡市の鶴岡公園の鶴岡護国神社前で6日、桜のライトアップが始まった。
酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会(実行委員長・皆川治鶴岡市長)の観光部会(部会長・石原純一荘内神社宮司)が中心になって企画した。護国神社は旧鶴ケ岡城本丸跡にあり、周辺は明治以降、桜の名所となっていることから、ライトアップを通じ入部の歴史への認識を高める狙い。投光器25基で、同神社前のソメイヨシノなど桜約80本をライトアップする。
この日午後6時から現地で行われた点灯式では、皆川市長が「来年は市の礎を認識し、未来につなげる大事な節目」、旧庄内藩酒井家第18代当主の酒井忠久さんが「入部400年の節目に、庄内の一層の発展を祈念する」とあいさつ。2人が点灯スイッチを押すと、地面に置いたライトが満開の桜を照らし出し、「おおっ」と歓声が起こった。
石原部会長は「ここにお城があった歴史を思い、アフターコロナの滞在型観光にもつながれば」と企画への思いを語った。桜の開花状況を見ながら当面、午後6時から9時まで点灯する。
酒田・日和山公園では
ぼんぼりとともに夜桜演出
先月31日に開花宣言が出された酒田市の桜(ソメイヨシノ)が満開となり、基準木が立つ日和山公園では6日夜、ぼんぼり点灯がスタートした。穏やかな天候に誘われるかのように行楽客が繰り出し、夜桜の下を散策しながら花を愛(め)でる姿が見られた。
同公園には現在、周辺部も含めソメイヨシノを中心に約400本の桜が立っている。当初は9日にぼんぼり点灯を開始する予定だったが、想定より早く見頃を迎えたことから前倒し。1日から行われている木造六角灯台の桜色ライトアップとともに華やかに夜桜を演出している
6日夜は風もなく穏やかな天候の中、大勢の行楽客が繰り出し、散策を楽しんでいた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市では公園内での飲酒を伴う宴会などの自粛を呼び掛けている。7日夜からは千石船もライトアップ。いずれも18日(日)までで、時間は午後6時半―9時。