2021年(令和3年) 5月14日(金)付紙面より
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酒田まつりの行列で注目を集める「花魁(おいらん)道中」で使用される予定だった衣装を集めた展示が、酒田市日吉町二丁目の「山王くらぶ」(指定管理者・チアーズ、加藤明子社長)で開かれている。
花魁道中は、かつて北前船によって花柳界が栄えた酒田の歴史・文化を伝えていこうと、市内の美容師らが2015年、酒田花魁道中事務局を立ち上げ、16年から酒田まつりで披露している。今回の展示では、前面にまな板帯がくる正絹の打ち掛け、高さ約20センチの高下駄など花魁が着る衣装を復元したものや、助六やかむろの衣装など往時をしのぶ貴重なものを間近で見ることができる。酒田花魁会(阿部直美会長)、湊・酒田花魁の会(松島舞会長)の協力で、衣装や唐傘など約20点をはじめ、明治大正時代の着物など貴重な品物を公開している。
加藤社長は「普段は見ることのできないものばかり。この機会にぜひ見に来てほしい」と話した。展示は31日(月)まで。問い合わせなどは山王くらぶ=電0234(22)0146=へ。