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2021年(令和3年) 5月29日(土)付紙面より

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オンラインカルチャー講座「ふるさとにっぽん―庄内地方編」 北前船で栄えた酒田の魅力発信 アフターコロナ観光誘客見据え

 「アフターコロナ」における庄内地域への観光誘客を見据え、地域の持つ魅力をアピールしようと、旅行代理店・ユーラシア旅行社(東京都千代田区、井上利男社長)と、矢野慶汰若葉旅館専務(酒田市本町二丁目)は現在、オンラインカルチャー講座「ふるさとにっぽん―庄内地方編」を繰り広げている。全4講のうち第3講が26日夜に行われ、矢野専務と市内在住の芸者・小鈴姐さんが同市の国指定史跡「山居倉庫」から生配信、北前船の往来で栄えた商業都市・酒田の魅力を中心に対談した。

 矢野専務は以前、ユーラシア旅行社に在籍し添乗員として世界150カ国をアテンド。今年3月には同旅行社と共に「庄内歴史探訪と酒田の雛街道ツアー」と銘打った2泊3日のツアーを企画し、共に旅をした矢野専務を懐かしむ首都圏在住の参加者が庄内一円の歴史・文化に触れた。

 オンライン講座は今年3月3日に開講。これまで酒田雛街道、庄内の食にスポットを当て毎回、同旅行社の顧客を中心に多くの人が庄内地域への理解を深めている。

 スーパームーン、そして皆既月食に照らされながら山居倉庫駐車場から生配信した第3講は、米国、スウェーデン在住者を含む約50人が鑑賞。冒頭、小鈴姐さんが「酒田甚句」を三味線で演奏、「酒田甚句は九州の『おてもやん』が原曲といわれる。北前船の往来で人伝え、口伝えではやりのものがここ酒田に入ってきた。踊りはモダンバレエをモチーフにしており、海外からの旅行者も面白がって鑑賞する」と述べた。

 これに対して矢野専務は「どんどん、しゃんしゃんは今で言う、ワイワイガヤガヤ。前奏だけでワクワク感にあふれる」と。そして「ぜひこの音色を世界中に広げていけたら」と語った。

 2人の対談は、酒田という名前の由来、「鉄道生みの親」としてたたえられる升川村(現遊佐町)出身の佐藤政養翁(1821―77年)、「相場の神様」と称される本間宗久翁(1717―1803年)が編み出した「酒田五法」「ローソク足チャート」、「舞娘茶屋 相馬樓」(同市日吉町一丁目、樓主・新田嘉一平田牧場グループ会長)の前身「相馬屋」の繁栄にまで及び、酒田の魅力を余すことなく伝えた。

 次回最終講は、6月23日(水)午後8時からの予定。「庄内入部400周年!酒井様と城下町鶴岡」をテーマに鶴岡の魅力、酒井家が歩んできた400年に迫る。詳細はユーラシア旅行社の専用ホームページ=https://www.eurasia.co.jp/attraction/feature/shonai_sakata=で。

「スーパームーン」の下、山居倉庫から生配信する矢野専務(右)と小鈴姐さん=26日夜
「スーパームーン」の下、山居倉庫から生配信する矢野専務(右)と小鈴姐さん=26日夜


2021年(令和3年) 5月29日(土)付紙面より

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元気な芸術祭に (鶴岡市芸文協) 2年ぶり開催 9月開幕公演 「芸術文化でつむぐ鶴岡物語」テーマに

 NPO法人鶴岡市芸術文化協会(東山昭子会長)の本年度総会が27日、荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれ、市教育委員会との共催による第16回市芸術祭(9―12月)の開催を決めた。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止したため、2年ぶりの開催となる。開幕行事として新たに9月5日(日)に同館で、開幕式典に合わせた記念公演を行う。

 総会には加盟団体の代表ら約80人が出席。あいさつで東山会長は「日々新たに創造的な活動を展開し、次の世代へつないで長く続く文化都市鶴岡をつくろう。先への希望を描いた元気な芸術祭で鶴岡の芸術文化の花を咲かせよう」と呼び掛けた。

 芸術祭は、同協会以外の団体を含めて6月21日まで参加を募り、7月初めに参加公演を決定する。開幕行事の記念公演はメーンテーマを「芸術文化でつむぐ鶴岡物語」とし、年度ごとに掲げるサブテーマは本年度、「拓(ひら)く」とする。公演時間は1時半を予定し、多様なジャンルからの出演を見込んで、15分程度の公演を5、6公演でつなぐ形式を計画。同時に荘銀タクト鶴岡で行う展示とともに、出演・参加団体は市芸術祭実行委員会で選定し依頼する。

 本年度の事業計画ではこのほか、若い世代の育成事業として文化芸術の継承に向けた「こども文化クラブ」事業を継続。指定管理者の共同企業体として、荘銀タクト鶴岡の管理運営業務を市から受託する。

 総会に先立ち芸文協会長による功労者表彰式があり、表現舎刻一刻代表の佐藤正一さん(75)=鶴岡市由良、前日本九重流鶴城清吟会会長・日本九重流詩吟学会会長の佐藤泰彦さん(73)=同市陽光町、前池坊鶴岡地区代表の菅原静紀さん(79)=同市みどり町=の3人が表彰された。

総会に先立ち行われた鶴岡市芸文協の功労者表彰
総会に先立ち行われた鶴岡市芸文協の功労者表彰



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