2021年(令和3年) 6月22日(火)付紙面より
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旧庄内藩校致道館の教育精神や伝統文化の伝承と普及活動を行う致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社社長)の総会が19日、鶴岡市勤労者会館で開かれ、「致道館の日」の実施や論語書道作品展の開催など本年度事業計画を決めた。
同会議は、鶴岡・庄内の精神風土を形成している致道館の教育精神などを将来に伝承することを目的に、2006年に発足。「論語一日一題カレンダー」を作製して頒布するなどの活動を展開している。
総会には理事や会員約40人が出席。本年度事業では9月25日(土)に「致道館の日『孔子祭』」を致道館で実施し、引き続き荘内神社参集殿で記念講演会と第13回児童・生徒論語作文発表会を開催する。このほか、少年少女古典素読教室を鶴岡市中央公民館などと共催、鶴岡書道会などと共催で小中学生を対象にした第24回論語書道作品展を11月5(金)―8日(月)に鶴岡市中央公民館で開催する。
総会終了後には一般参加による講演会があり、前・鶴岡工業高等専門学校長の高橋幸司荘内銀行理事が「経営を科学する」と題して講演。自社や自分たちの強みである「コアコンピタンス」を認識した上で、「気付き」と「刺激」を得る「創造するための行動」を行うことの重要性を指摘し、「改善のないところに革新はなく、改善活動は創造活動だ。情報だけに頼らず現場での直感力を鍛えることが大切。リーダーの役割は、働きやすさをつくって、働きがいを創出すること。社員の能力は個々に違っても、向かう方向を同じにして全社員のベクトルを合わせる。これは企業経営だけでなく、行政などさまざまな組織に当てはまる」と語った。