2021年(令和3年) 7月31日(土)付紙面より
ツイート
東京五輪アーチェリー女子個人の3回戦が30日、東京・夢の島公園アーチェリー場で行われ、鶴岡市の中村美樹選手(28)=ハードオフ=が中国の呉佳欣選手と対戦し、1―7(0―1、1―1、0―2、0―2)で敗れ準々決勝進出はならなかった。五輪初出場で目標としたメダル獲得はならなかったものの、中村選手の夢舞台は世界ベスト16という結果を残した。
中村選手は3回戦の第1セット8、8、9の計25点。呉選手は28点でセットポイントを2ポイント先行される展開。第2セットは9、9、10と28点を獲得し、同点で1ポイントを得た。しかし第3、4セットは28点ずつの高得点を挙げた呉選手に及ばす、セットポイントを得ることができずに敗退した。
中村選手の母校・鶴岡工業高では、この日も市内高校のアーチェリー部員らが集まり、メダルを目指す戦いを見守った。生徒たちと一緒に観戦した中村選手の父親・秀明さん(65)は「本人は悔しいだろうと思うが、お疲れさま、これまで本当によく頑張ったと言ってあげたい」とねぎらった。
鶴岡で中村選手を指導してきた野崎剛コーチ(57)=鶴岡南高教諭=も秀明さんと共に応援。試合後、中村選手から涙声でかかってきた電話に「泣くな、よく頑張った。世界のベスト16は大したもんだ。このリベンジは9月の世界選手権だ」と言葉を掛けていた。