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2021年(令和3年) 9月4日(土)付紙面より

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安価で高品質の建築材輸入 コロナ禍の「ウッドショック」対応 ベトナムからの新たなルート開拓(鶴岡市藤浪一丁目LEGEND齋藤建築)

 鶴岡市藤浪一丁目の総合建築業「LEGEND齋藤建築」(齋藤于今社長)は、安くて品質の高い建築材をベトナムから仕入れる新たなルートを開拓した。コロナ禍で建築材が高騰する「ウッドショック」の中、約3カ月前から開拓を進めてきた。ウッドショックが起きる前の価格で品質のいい建築材を確保できるようになった。

 コロナ禍の巣ごもりで米国では新築件数が増加。それに伴い建築材が品薄状態となり価格が上がるウッドショックが社会問題となっている。建築材の種類にもよるが現在は約1・5倍になり、住宅建設やリフォームを手掛ける工務店などの業者を圧迫している状況という。

 齋藤建築がベトナムから仕入れたのは、アカシアでジョイントされた集成材。2日は、第1便となる集成材560枚(長さ4・2メートル、幅50センチ、厚さ2?3センチ)を積んだトレーラーが同社に到着、齋藤社長が自らフォークリフトを使って荷下ろしした。

 集成材は今後も定期的に入荷する予定。齋藤社長は「材料の高騰と品薄で困っている業者をバックアップしていきたい」と話す。

 これまで集成材は欧州や北米からの輸入が多くを占めていたが、第三国からの輸入材を増やすことで安定供給が図られる。輸入するアカシアは、伐採したら植栽して資源の利用を循環させる国際的な「FSC認証」を取得、加工の時に出た木片はウッドチップ(燃料用)として再利用する。

 齋藤社長は「今年に入ってからウッドショックという言葉が出てきたが、いつまで続くのか先行きは見えにくい。こうした中で何とか対応していこうと今回の仕入れルートを開拓することができた。地元の建築業界のためにも軌道に乗せていきたい」と話していた。今後はゴムの木も仕入れていくという。

トレーラーのコンテナからアカシアの集成材をフォークリフトで荷下ろし
トレーラーのコンテナからアカシアの集成材をフォークリフトで荷下ろし


2021年(令和3年) 9月4日(土)付紙面より

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庄内の武家文化と歴史紹介 「藩主の宝・藩士の宝展」始まる (酒井家庄内入部400年記念プレ企画展)

 鶴岡市の致道博物館(酒井忠久館長)で3日、酒井家庄内入部400年記念プレ企画展「藩主の宝・藩士の宝展」が始まり、旧庄内藩酒井家や旧家臣の家に伝わってきた武具や掛け軸、茶道具などを通じ、庄内の武家文化と歴史を紹介している。

 来年の入部400年のプレ企画。室町時代から江戸時代を中心に、甲冑や刀剣、茶碗、茶杓、書、絵画、古文書など、国宝2点、国の重要文化財3点、重要美術品2点を含め67点を展示した。酒井家伝来のほか、旧藩士が藩主から拝領したものや、代々にわたり受け継いできたものを含め、庄内全体で継承されてきた武家文化にスポットを当てた。

 このうち刀剣では、国宝「太刀 銘 信房作」は、酒井家初代で徳川四天王筆頭の忠次が天正12(1584)年の小牧・長久手の合戦で武功を挙げた際、徳川家康から贈られたもの。同様に国宝になっている拵(こしらえ)(外装)と共に展示した。また、国の重要文化財「短刀 銘 吉光(名物信濃藤四郎)」は、刀剣をキャラクター化したゲーム「刀剣乱舞」に登場するため、若い世代にも知られている。

 掛け軸では、酒井家第3代・忠勝が小堀遠州から一字千金で譲り受けたと伝わる国重要文化財「禅院額字『潮音堂』」(以上、いずれも致道博物館蔵)、茶器で「大井戸茶碗 銘 酒井」(国重要美術品、本間美術館蔵)など。

 本間豊学芸部長は「優れた美術品は経済的な理由で手放されることも多いが、地域全体としてこれほどのものが残っていること自体が素晴らしい。一つ一つに秘められた物語を含めて大切にしてきた歴史を見てほしい」と話している。

 展示は10月19日(火)まで。今月25日と来月9日には学芸員のギャラリートークを行う。また、「致道博物館×刀剣乱舞ONLINEコラボ企画」として、会場に信濃藤四郎の等身大パネルを設置したほか、オリジナルグッズの販売、来館者への記念コラボカード配布も行っている。問い合わせは同博物館=電0235(22)1199=へ。

庄内酒井家や旧家臣の家に伝わる刀剣や掛け軸などを集めた展覧会
庄内酒井家や旧家臣の家に伝わる刀剣や掛け軸などを集めた展覧会



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