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2021年(令和3年) 9月16日(木)付紙面より

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夢を追う生きざま大きな反響 『山口吉彦さん(鶴岡)アマゾンコレクション展』 東京・銀座アトリエ・ムジ・ギンザ 若者共感 予想上回る人出

 鶴岡市陽光町在住の文化人類学研究者、山口吉彦さん(79)が南米アマゾンで集めた民族資料のコレクション展「野生の手仕事と知恵」が、東京・銀座三丁目の展示スペース「ATELIER MUJI GINZA(アトリエ・ムジ・ギンザ)」で開かれ、自然と共生する文化や、夢を追い続けてきた山口さんの生きざまが大きな反響を呼んでいる。17日(金)にはオンラインで山口さんらのトークが行われる。山口さんのコレクション展は来月7日から東京・下北沢でも予定されており、都会の若者たちの注目を集めている形だ。

 山口コレクションは、山口さんが1970年代から十数年間、現地の人たちと交流を深めながら物々交換で集めた民族資料約8000点、生物標本約1万2000点の計約2万点。現在は自宅で保管している。

 アトリエ・ムジ・ギンザは、「無印良品」で知られる良品計画(東京都)が2019年4月、未来を見据えた複合的なデザイン文化の発信拠点として開設した。今回は、スタッフが19年9月、東京・新木場で開かれた山口コレクション展を見て感銘を受け、「ぜひうちでも」と企画。今月10日―11月7日の間、植物で編んだかごや袋、鳥の羽根の装身具、祭具など、自然物を使い作られた民族資料約200点を展示している。

 一昨年の新木場に続き、展示を支援した「日知舎」代表で、東北公益文科大で文化人類学を講義する成瀬正憲さん(41)=鶴岡市三瀬=によると、主催者から「連日予想を上回る人が訪れ、大きな反響に驚いている」と連絡があったという。

 成瀬さんは「『自然と共生する文化』という側面と、コロナ禍で行動が制限される中、夢を追い続けてきた山口さんの生きざまも共感を呼んでいる」とする。そして、「コロナ禍で人々は個と社会、国家と自由といった課題に向き合っている。一方、山口さんは幼い頃に抱いたアマゾンへの夢を追い求め、大きな困難を乗り越え実現してきた。都会の若者は、山口さんの自由を求める精神に共感しているのでは」とみる。

 展示は入場無料。17日は午後8時半からインスタグラムの同アトリエのアカウントで配信する。山口さんと、山口さんの長男でアマゾン資料館代表理事の山口考彦さん(鶴岡市)、成瀬さんの3人が語り合う。

 一方、下北沢の展示は10月7―10日の4日間、商業施設「reload(リロード)」で行う。19年の新木場の展示を主催したベンチャー「マザー・ディクショナリー」が前回同様、「TRACING THE ROOTS(トレーシング・ザ・ルーツ)?旅と手しごと」をテーマに約20個人・団体とともに出展する。

東京・銀座で開かれている山口コレクション展=@ATELIER MUJI GINZA
東京・銀座で開かれている山口コレクション展=@ATELIER MUJI GINZA



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