2021年(令和3年) 9月21日(火)付紙面より
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テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんと東北芸術工科大学学長の中山ダイスケさんのオンライントークショーが18日、鶴岡市の松ケ岡開墾場で行われた。
須藤さんは茨城県石岡市生まれ。東京造形大学名誉教授。2008年から鶴岡織物工業協同組合のテキスタイルデザインアドバイスを手掛ける。日本の伝統的な染め織技法から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりを行っている。
中山さんは香川県生まれ。「コミュニケーション」をテーマに絵画、写真、ビデオなどを発表。現代美術新世代の旗手として国際的に注目を集めている。鶴岡市の日本遺産アドバイザー。山形県産果汁100%ジュースのデザインや広告も手掛け、地域のデザイン活動も展開している。
松ケ岡開墾150年を記念したトークショーのテーマは「シルクの可能性と未来 松ケ岡から世界へ」。フリーアナウンサーの佐藤暁子さんを司会者にシルクの将来などについて須藤さんと中山さんが意見交換した。 シルクの可能性について須藤さんは「車産業にも応用できないか考えたい。肌触りがよくリラックスできるシルクは、下着や靴下にもいいと思う。壁材に使っても面白い」と語った。
中山さんは「まだまだシルクは高級なイメージ。もっと子どもたちや身近な身の回り品として使えると用途は広がる。活用方法はたくさんあるはず」と話した。
会場の松ケ岡開墾場二番蚕室2階では須藤さんの特別展示会「サーキュラー・デザイン―kibisoはつづく―」が開かれている。時間は午前9時から午後4時。入場無料。水曜定休。展示は10月17日まで。
2021年(令和3年) 9月21日(火)付紙面より
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新型コロナウイルス感染症の影響で、昨夏に引き続き今夏も大規模な花火大会が中止となる中、酒田市民有志で組織する「『酒田を元気にしたい花火!』打ち上げ実行委員会」(小野香織代表)による花火打ち上げが19日夜、市内でスタートした。今後、11月初旬まで数回にわたって夜空に大輪を咲かせる。
同実行委は昨年8月、夏恒例の一大イベント・酒田花火ショーが中止となったことを受け、「家族で楽しんでもらいたい。未来に夢や希望を持ち元気に笑顔になれたら」という思いから10号玉を「5+6+7=18(コロナはいや)」の語呂合わせで18発打ち上げ。この際に募った協賛金を生かし、今年1月には最前線で感染症対応に取り組む医療従事者への感謝と激励の意味を込め、市内の病院近くで上げた。
今回は、「花火で繋(つな)がる“みんなの希望の輪”」をコンセプトに県内で唯一、花火製造に携わる安藤煙火店(酒田市)の花火を打ち上げることで市民を笑顔にしようと企画した。
この日の打ち上げ場所は同市宮野浦。日没が過ぎて暗くなった午後6時半すぎ、酒田FMハーバーラジオから流れる酒田第二幼稚園の園児たちによるカウントダウンに合わせ、時間にして5分ほど夜空に大輪が咲いた。
実行委によると、2尺玉(20号)の打ち上げも計画しており、詳しい日時・場所はSNSなどで随時発表。引き続き協賛金を募っており、個人は1口3000円から、法人企業は1口1万円から。募集は10月20日(水)まで。問い合わせなどは小野代表=電050(3698)3887、山崎侑斗副代表=電090(6686)2236=へ。