荘内日報ニュース

2021年（令和3年） 9月23日（木）付紙面より

酒田市議選 告示まで１カ月 25議席に30人表明激戦必至

　任期満了に伴う酒田市議選（10月24日告示、同31日投開票）は告示まで1カ月となった。今回から定数が3削減されて25議席となる中、これまでに立候補を表明しているのは現職22人と元職2人、新人6人の計30人。新人、元職の動向を中心に流動的な部分はまだありそうだが、35人が立候補し28議席を争った前回（2017年10月）同様、激戦が必至な状況だ。（文中敬称略）

　勇退の意向を示している現職は、2005年の旧市町合併による新市の市議としては当選4回の小松原俊（71）＝桜林、関井美喜男（59）＝新橋二丁目、堀豊明（64）＝北千日町、本多茂（70）＝橋本、3回の高橋正和（77）＝山元、2回の五十嵐英治（67）＝黒森＝の6人。

　立候補を予定する現職を会派別に見ると、最大会派で保守系「公成会」が9人、同じく保守系「志友会」が5人、労組系の「市政研究会」が4人、同じく労組系「市民の会」、「日本共産党」が各2人。旧市町別の現元新の内訳を見ると、酒田が現職17人と元職2人、新人3人の計22人、八幡が現職・新人各2人の計4人、平田が現職1人、松山が現職2人と新人1人の計3人。

　地域別に見ると、市街地のうち亀ケ崎学区は現職5人がひしめく激戦区で、共産の市原、市政研究会の江口、市民の会の武田、公成会の富樫幸と松本。隣接する松原学区からは元職の市村と公成会で公明の佐藤猛。泉学区は共産の斎藤周、市政研究会の佐藤弘、公成会の進藤、志友会の冨樫覚の現職4人に加え、新人で元教諭の阿彦が立ちこちらも激戦の様相。松陵学区は元職の大壁、富士見学区は司会などに携わる新人の高橋弘。

　旧市郊外部では、西荒瀬は公成会の佐藤喜、北平田は志友会の池田といずれも現職が立つ。川南地区について宮野浦は公成会の齋藤直と志友会の田中斉、市政研究会の齋藤美と阿部の現職4人がしのぎを削る。広野は新人で今春までＪＡ職員だった伊藤、浜中は公成会の高橋千という顔ぶれ。

　八幡地域は公成会の安藤、市民の会の後藤泉の現職2人と、新人で元市職員の後藤啓、同じく新人で公明党県本部女性局次長を務める遠田の計4人。平田地域は志友会の後藤仁のみ。松山地域からは志友会の田中廣、公成会の佐藤伸の現職2人、市内で会社を経営する新人の小川の計3人が出馬する。

　今年6月1日現在の同市の有権者は8万6503人（男4万1005人、女4万5498人）。

酒田市議選立候補予定者
（定数25、現職・元職・新人の五十音順、敬称略、数字は当選回数）
▽阿部　秀徳　59　無現１
▽安藤　浩夫　60　無現１
▽池田　博夫　66　無現２
▽市原　栄子　60　共現４
▽江口　暢子　60　無現３
▽後藤　　泉　66　無現３
▽後藤　　仁　68　無現４
▽齋藤　　直　58　無現２
▽斎藤　　周　61　共現４
▽齋藤　美昭　55　無現１
▽佐藤　伸二　64　無現２
▽佐藤　　猛　65　公現４
▽佐藤　　弘　67　無現１
▽佐藤　喜紀　46　無現１
▽進藤　　晃　62　無現２
▽高橋千代夫　64　無現４
▽武田　恵子　66　無現３
▽田中　　斉　64　無現３
▽田中　　廣　64　無現４
▽冨樫　　覚　62　無現１
▽富樫　幸宏　65　無現４
▽松本　国博　51　無現１
▽市村　浩一　61　無元２
▽大壁　洋平　34　無元１
▽阿彦　裕光　63　無新
▽伊藤　欣哉　60　無新
▽遠田　敏子　57　公新
▽小川　隆一　45　無新
▽後藤　　啓　62　無新
▽高橋　弘哉　67　無新