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2021年(令和3年) 9月24日(金)付紙面より

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76年ぶり遺品届く 佐藤さん(旧平田町出身)の寄せ書き入り日章旗 戦没者遺留品調査 米国で発見

 日本遺族会が実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」でこのほど、旧平田町出身の故佐藤好(よしみ)さんの遺品である寄せ書き入りの日章旗が米国で発見され22日、酒田市新橋二丁目の市地域福祉センターで戦没者遺品返還式が行われた。

 故佐藤好軍曹は、陸軍野戦重砲兵第22連隊に所属し、終戦2カ月ほど前の1945年6月20日、フィリピン・ルソン島のマニラ東約30キロ地点で25歳の若さで戦死した。旧日本兵の遺留品返還に取り組む米国のNPO法人「OBONソサエティ」のドナルド・ストルニアー氏や日本遺族会、同市の平田遺族会、市社会福祉協議会の尽力により、76年ぶりに遺族へ返還された。

 この日は、丸山至酒田市長や平田遺族会の東海林正会長、おいの佐藤厚さん(69)=酒田市若宮町二丁目=が出席し、丸山市長から佐藤さんへ日章旗が渡された。佐藤さんは「連絡を受けた時は本当にびっくりした。彼岸なので祖父母の墓前に報告したい」と語り、丸山市長は「遺留品の返還に携わった関係者に感謝。次代を担う世代に戦争の悲惨さを語り継がなければならない」と話した。

遺族へ返還された寄せ書き入りの日章旗
遺族へ返還された寄せ書き入りの日章旗


2021年(令和3年) 9月24日(金)付紙面より

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にぎわい取り戻したい―中町で古着ショップ 産休・育休明けの職場復帰―慣らし勤務制度 酒田光陵高生10チームがプレゼン 「地域活性化」「女性活躍」にアイデア

 「From Sakata―Withコロナでもできる地域活性化」「女性が働きやすい町ナンバーワンを目指す」をテーマに、酒田光陵高校ビジネス流通科3年生39人が、酒田市のプレステージ・インターナショナル山形BPOガーデンの協力で取り組んだ教育プログラム「デュアルシステム」のプレゼン発表会が22日、同社内で行われ、若い感性で築き上げたアイデアあふれる施策を生徒たちが報告した。

 同社は、社会人としての基本ビジネススキルとコミュニケーション能力を身に付けてもらうとともに、地元企業で働く楽しさ・やりがいを知ってもらい、若者の県外流出に歯止めを掛けようと、光陵高とパートナー協定を結び2018年から職場体験と授業を組み合わせた同プログラムを繰り広げている。本年度は「地域活性化」「女性活躍」という2つの地域課題をテーマに5月下旬に開講。夏季休業期間を除きこれまで週1回、岩間直樹さんはじめ社員3人が同校を訪問、3、4人ずつ計10チーム(各テーマ5チームずつ)に分かれた生徒たちの指導に当たってきた。

 「新世代のヒラメキ―無限大の可能性」と銘打ったこの日の発表会は、矢口明子副市長はじめ市職員、同社社員が見守る中、チーム別にそれぞれ報告。地域活性化のうち「中町で古着ショップ!」と題して発表したチームは最初、昭和40年代と現在の同市中町の写真を対比し、「現在はシャッター街となっており、人通りも少ない。以前のにぎわいを取り戻したい」と。そして若者に人気があるものの、酒田では購入できる箇所が少ない古着の扱う店の出店を提案、「会員制交流サイト(SNS)で着なくなった服を募集。週末の2日間、中心市街地に店を構えたい。新型コロナウイルスワクチン接種済み者を対象にした割引サービスも実施する」と述べた。

 また、女性活躍に関して「酒田の輝く女性の職場復帰」のテーマで発表したチームは、産休・育休明けの1カ月間、1時間単位で勤務時間を選ぶことができる「慣らし勤務制度(短時間正社員制度)」の導入を提言。「企業は短時間で行うことができる仕事内容を割り当てて。行政には育児をしながら働く女性の大変さを知ってもらう機会を創出してもらうとともに、制度の必要性を広く周知してほしい」と報告した。

 指導に当たった岩間さんは「課題を見つけ、分析し解決に導くという一連の作業のうち本年度は分析に力を入れた。若者らしく考えに柔軟性があり、面白い発表が多く見られた」と話した。

地域活性化、女性活躍に向けたアイデアを発表する光陵高の生徒たち
地域活性化、女性活躍に向けたアイデアを発表する光陵高の生徒たち



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