2021年(令和3年) 9月26日(日)付紙面より
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ブルーインパルスが庄内上空を飛行―。庄内空港利用振興協議会(会長・皆川治鶴岡市長)は24日、航空自衛隊の精鋭パイロットからなるアクロバット飛行の専門チーム「ブルーインパルス」が10月23日(土)午後1時半から同2時まで、庄内地方の上空で展示飛行を行うと発表した。庄内空港の開港30周年を祝うとともに、新型コロナウイルス感染症の対応に当たっている医療従事者に感謝と敬意を示す。ブルーインパルスは、三川町出身の遠渡(えんと)祐樹2等空佐(42)が隊長として率いている。
庄内上空では6機による編隊飛行を行う予定。所属する航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)を飛び立ち、午後1時半ごろに遊佐町上空に飛来して南下するルートを飛ぶ。午後1時33分酒田市、同34分庄内町、同36分鶴岡市、同38分三川町の上空をそれぞれ飛行する。
来月1日に開港30周年を迎える庄内空港付近を飛ぶほか、日本海総合病院、庄内余目病院、鶴岡市立荘内病院付近の上空を飛び、新型コロナ対応に当たる医療従事者に感謝の気持ちを伝える。前日の10月22日(金)午前10時50分から同11時20分までは、本番と同じルートでの練習飛行が予定されている。
ブルーインパルスの正式名称は「第4航空団第11飛行隊」。遠渡隊長は三川中、酒田西高、東京国際大卒。2002年に入隊し、那覇基地や百里基地(茨城県)を中心にF4ファントムなど戦闘機のパイロットを務めた。昨年に隊長に就任し、今年7月の東京五輪、8月の東京パラリンピックの展示飛行を率いた。
庄内上空の展示飛行は、庄内空港開港30周年に向け庄内5市町などが要望していた。同空港は遠渡隊長が小学校6年の時に開港し、間近に接した飛行機に興味を持ち、パイロットへの夢を抱いた原点。ふるさとで初の展示飛行は、遠渡隊長にとっての“凱旋飛行”ともなる。