2021年(令和3年) 10月14日(木)付紙面より
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衆議院は臨時国会会期末の14日に解散され、第49回衆院選が「19日公示―31日投開票」の日程で行われる。解散から公示までわずか5日間、投票までは2週間余りの短期決戦。小選挙区の山形3区には現職と新人2人の計3人が立候補を予定している。
衆院選は2017年10月以来、4年ぶり。任期満了の21日を越える形で行われる。今月4日に就任した岸田文雄首相の下での初の総選挙となり、誕生したばかりの新政権への評価、自公の連立与党による過半数の議席維持、野党勢力による政権奪取が焦点となる。
庄内と最上の両地域が選挙区となる山形3区に出馬を予定しているのは、自民党現職で3選を目指す加藤鮎子氏(42)=鶴岡市、共産党新人で党鶴岡地区常任委員の梅木威氏(62)=鶴岡市、無所属で出馬する酒田市・飽海郡区の前県議で新人の阿部ひとみ氏(60)=酒田市=の3人。
加藤氏は9月19日に地元の鶴岡市、同25日には酒田、新庄の両市で相次いで後援会の事務所開きを行い、選挙戦に向けた態勢づくりを進め、今月の鶴岡市長選・市議選で支援候補の応援に回った。
昨年1月に早々と立候補を表明した梅木氏は、つじ立ちなど街頭活動を中心に運動。党の国会議員との演説会、今月の鶴岡市議選と連動した動きも見せた。解散を受け、鶴岡市内に設ける事務所開きを予定する。
酒田市議3期、県議1期の経歴がある阿部氏は9月23日に出馬表明。支援を受ける同市議らと急ピッチで選挙態勢づくりを進める。14日には地元・酒田市内で後援会の事務所開きを予定している。
山形3区に非自民系候補の擁立を目指していた県選出の参院議員や野党各県連による「5者会議」は11日、独自候補擁立の見送りを正式発表。3区は現新3人による三つどもえの戦いが見込まれる。