2021年(令和3年) 10月17日(日)付紙面より
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鶴岡市山王町の映画館・新「まちキネ」のプレ上映が15日から始まった。初日は1年間かけて飛島で撮影したドキュメンタリー映画「島にて」(来月3日まで上映)をはじめ4作品が上映された。「島にて」の上映後、新庄市出身の大宮浩一監督(63)=東京都在住=が舞台あいさつし、「飛島のありのままの姿を見て感じてもらえれば」と話した。
「山王まちづくり」(三浦新社長)が昨年5月に閉館した旧鶴岡まちなかキネマを運営。新「まちキネ」として来年12月の本オープンを目指している。
プレ上映(試験上映)は来年1月16日までの3カ月間。毎週金・土・日と祝日、年末年始に開館する。庄内では初上映の「島にて」などを皮切りに2週間程度作品を入れ替える。
舞台あいさつを終えた大宮監督は「作り手と観客を結ぶのが映画館。ネット配信では味わえない魅力がある。全国的にミニシアターは消えゆく状況にあるが、映画館の存在感がクローズアップされればうれしい」と語った。会場には映画好きの市民らが訪れ「まちキネで映画が復活してうれしい。機会があれば何度も来たい」と話していた。
今後、上映される作品は2年間にわたってモスクワ空港で飼い主を待ち続けたシェパード「ハチとパルマの物語」(29日?11月7日)、13歳で拉致された横田めぐみさんや家族の運命を描いた「めぐみの誓い」(11月12?23日)などを予定している。