2021年(令和3年) 10月23日(土)付紙面より
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鶴岡市立鶴岡第二中学校(土井浩貴校長)と、兄弟校である鹿児島市立武中学校(鮫島敦浩校長)のオンライン交流会が19日、両校で行われた。生徒たちが学校生活の様子などを互いに紹介し合い、親睦を深めた。
鶴岡市と鹿児島市との交流は、薩摩藩の西郷隆盛(南洲)翁が、戊辰戦争(1868―69年)に敗れた庄内藩に対して寛大な措置を取ったことがきっかけ。1969年に両市が兄弟都市盟約を結び、75年には両中学校が兄弟校盟約を結んだ。以来、生徒たちは1年置きに相互訪問し、交流を深めている。今年は鶴二中の生徒が訪問する予定だったが、コロナ禍で中止になったためオンラインでの交流に。鶴二中から14人、武中から約20人の生徒会の生徒が参加した。
武中は西郷隆盛に関するクイズの出題や、学校から一望できる桜島の紹介など。鶴二中は「In action」のスローガンの下、運動会や合唱祭など、年間行事での積極的な取り組みを紹介した。生徒たちは慣れない画面越しのやりとりに緊張しながらも、次第に笑顔を見せ打ち解けた様子だった。
一昨年、武中の生徒をホームステイ先として迎え入れた、鶴二中3年の生徒会長、大川桃佳さん(15)は「2年前に来てくれた武中の友達とも顔を合わせられて懐かしかった。今回の訪問が中止になったので、いつか鹿児島に行ってみたいと思った」と笑顔で話した。