2021年(令和3年) 11月5日(金)付紙面より
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鶴岡市朝日地域の高校生でつくるボランティアサークル「かだんこの会」が、地域のCM動画を制作し先月30日―今月3日、市朝日中央コミュニティセンターで開かれた「あさひ産業文化まつり」でお披露目した。地域内の豊かな自然や、自然と共生する文化、食の魅力をまとめたもので、今後、動画投稿サイトの広告などとして公開し、地域の魅力を発信していくという。
かだんこの会は、地域の高校1―3年生の会員14人が、地域内のイベント運営の手伝いなどをしている。かだんこはカタクリのこと。今回の取り組みは、庄内教育事務所と鶴岡市朝日庁舎が連携し、次世代の地域づくりリーダーを育成する「課題解決プロジェクト」の一環。
会員たちは6月から、同地域を拠点に映像制作を手掛ける合同会社danoの難波竜次さんら「青年ファシリテーター」のアドバイスを受けながら、地域の魅力や課題、自分たちでできる解決策を討議。地域のCM動画をつくる「発信」、子ども同士の交流を促す「こども」の各チームなどをつくり、行動してきた。
このうち発信チームは8月から「朝日地域の自然と食」をテーマに動画を制作。先月に田麦俣の多層民家、七ツ滝、熊出の稲刈り風景、炊き立てのご飯、精肉店の空揚げなどを撮影。BGMと組み合わせて編集し、約1分間の動画にまとめた。
小野寺莉玖会長(17)=鶴岡高専3年、同市東岩本=は「朝日地域に対する自分の周りの印象は『あまり知らない』『何もない』。映像を通じ豊かな自然やおいしい食べ物などの魅力を知ってほしい」と話した。
動画は配信サイト「ユーチューブ」の広告として公開する予定。年内にも会のSNSサイトを立ち上げ、リンクを張るという。
こどもチームは12月下旬ごろ、昔の遊びを楽しむ「だがしや楽校」を開く予定。課題解決プロジェクトは庄内教育事務所が昨年度から5カ年計画で始め、同年度は遊佐町で実施。来年度以降も他地域で実施していくという。