2021年(令和3年) 11月24日(水)付紙面より
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「第26回ジュニアバンドフェスティバル」が20日、鶴岡市の小真木原総合体育館で開かれ、田川地区の小学生による吹奏楽や金管バンドが活動の発表を通して交流を深めた。
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止から中止。2年ぶりの開催となったこの日は、田川地区の小学校4校と社会教育団体2団体の計6グループが参加、日頃の練習の成果を披露した。感染防止対策として、参加児童の保護者1人までの入場制限やリハーサルの中止、チューニングや昼食の時間を設けないなど、徹底した配慮がなされた。
主催の田川学校教育研究会吹奏楽専門部(部長・村山能弘立川小学校長)は、フェスティバルの基本的な考え方について、▽どんな楽器でも何人でもどんな演奏形態でも良い▽「頑張ったね」の声と笑顔のあふれる会場にしよう▽どの団体の発表にも心から拍手を送る会にしよう―の3点を強調し、制約の中で練習を積み重ねた児童の努力をたたえた。
鶴岡バイオリンサークル(40人)、藤島小学校金管バンド(34人)、櫛引西小学校(14人)、朝暘第二小学校スクールバンドクラブ(19人)、立川小学校金管バンド(32)、鶴岡ジュニアオーケストラ(40人)の順に、10分ずつ演奏を発表し、会場からは温かい拍手が送られた。
切れのあるリズムを全身で表現し、ひときわ輝いていた朝暘第二小学校スクールバンドクラブ打楽器担当の佐藤芽夏さん(12)は「練習の時よりも良い演奏ができて満足。中学校に入っても音楽を続けたい」と話し、ラテンの名曲に挑戦した立川小学校金管バンドの部長・島脇爽来君(12)は「思っていたよりも緊張しなかった。伸び伸びと良い演奏ができたと思う」と語った。