2021年(令和3年) 12月5日(日)付紙面より
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「食と農のビジネス塾」塾生や山形大農学部の学生らが育てた農産物や加工品を販売する産直マルシェが4日、酒田市の酒田玉姫殿で開かれ、大勢の買い物客らが新鮮な野菜や加工品などを買い求めた。
食と農のビジネス塾は同学部と庄内5市町などでつくる「地域定住農業者育成コンソーシアム」(会長・村山秀樹同学部長、事務局・同学部)が、新規就農者や農業関連の起業を目指す人などを対象に、1年間にわたり農業経営や販売などについて実践的な講義を行い、自立した営農者を育て定住促進につなげようと2016年度から開いているもの。現在6期目。
この日のマルシェには塾生や塾の卒業生、同学部生など約40人が19のブースに分かれて出店。丹精込めて育てたダイコン、ネギ、キクイモ、サツマイモなどの野菜、餅や桑茶、果物ジュースなどの加工品計約190点が並んだ。品物によっては市価の1―2割安いものもあり、会場には午前10時の開店とともに多くの買い物客が訪れ、塾生や塾の卒業生らから調理法や保存法などを聞きながら買い求めていた。遊佐産パプリカのペーストを販売した6期生の三浦眞紀子さん(61)=鶴岡市大山一丁目=は「食べた人がおいしいと言ってくれるので手応えを感じている。売れ行きもいい」と話していた。酒田市内から訪れたという30代の親子連れは「品数も多く見ているだけでも楽しい。これまでの料理で使ったことがない食材もあり、調理法を聞きながらチャレンジしたい」と話しながら品定めしていた。