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2021年(令和3年) 4月10日(土)付紙面より

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「最後の入学生」決意新た 鶴岡准看護学院 21人誇りと自覚持ち看護の道へ

 鶴岡准看護学院の「最後の入学式」が8日、鶴岡市馬場町の同学院講堂で行われ、男女合わせて21人(男子1人、女子20人)が入学した。ここ数年、学院生の定員(25人)割れが続いていたほか、厚生労働省の新しいカリキュラムに対応する講師(医師)の確保が難しくなり、昨年5月、運営母体の鶴岡地区医師会で閉校を決めた。今回入学した1年生が卒業する2023年3月で60年余りの歴史の幕を閉じる。

 鶴岡准看護学院は、明治時代から存在していたが、1959年に県の認可が下り開設。これまで約1500人が卒業し、地域医療を支えてきた。

 入学式には、保護者や在校生、職員など関係者合わせて約60人が出席。鶴岡地区医師会会長で同学院の福原晶子学院長が「身体だけでなく、心の看護が求められている時代。思いやりや協調性、判断力が備わった人間力というものを磨いて下さい。最後の学院生として全員そろって学びやを巣立つことを願っています」とあいさつした。

 新入生を代表して佐藤梨音(りおん)さん(18)=鶴岡中央高卒=が「最後の入学生として誇りと自覚を持ち、一日一日を大切に過ごしたい。2年後に准看護師になり、社会貢献することを誓います」と決意を述べた。

 新学院生は、午前中に鶴岡市内の開業医などで「看護助手」として実地を積み、午後は学院で勉学に励む。市立荘内病院でも研修を重ね、准看護師を目指す。

福原学院長(前列左から3人目)や職員と記念撮影する「最後の入学生」
福原学院長(前列左から3人目)や職員と記念撮影する「最後の入学生」

誓いの言葉を述べる佐藤さん
誓いの言葉を述べる佐藤さん


2021年(令和3年) 4月10日(土)付紙面より

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山大農と庄内5市町など「食と農のビジネス塾」開講

 山形大農学部と庄内5市町などでつくる「地域定住農業者育成コンソーシアム」(会長・村山秀樹同学部長、事務局・同学部)の「食と農のビジネス塾」開講式が8日、鶴岡市の同学部で行われた。同学部や同市立農業経営者育成学校「SEADS(シーズ)」の学生、一般、合わせて27人が来年3月まで1年間にわたり、農業の経営や販売などについて実践的に学ぶ。

 同コンソーシアムは2016年4月、同学部と鶴岡市が中心になり、自立した農業者の育成によって定住促進につなげようと設立した。現在の構成会員は同学部と庄内5市町、県庄内総合支庁、JA、金融機関、商工団体など。ビジネス塾は目玉事業の一つとして16年度から毎年開講。農業の基礎、経営、加工、販売、技術、ビジネス計画書作成の6科目について、視察や実習を含め年間42回(162時間)の講義で体系的に学ぶ。

 6期目の本年度は、昨年度に続きシーズ1年次生の必修科目のほか、新たに山大農学部の正規の選択科目に位置付けられた。受講生の内訳は、シーズの第2期生、農学部の3年生、一般が各9人で、年齢は20―60代。一般は庄内一円の新規就農者や地域おこし協力隊員、社会人学生、農業関連の起業を目指す人など。

 開講式にはコンソーシアムの会員や事務局を含め約50人が出席。村山学部長があいさつで「農学部の学生を含め、新たな横、縦の人のつながりをつくって」と激励。各受講生が自己紹介で「東北が好きで、大学を卒業したら定住したい」「Uターンしてきた。実家の農業を生かし新たなビジネスを展開したい」「夫の転勤で鶴岡に来て野菜のおいしさに驚いた。鶴岡の全国的な知名度は低いので、もっと高めたい」など受講の動機や抱負を述べた。

 会社勤めを辞め、来年の就農に向けた準備研修として受講する土岐康平さん(33)=鶴岡市大広=は「これからの農業は技術だけでなく経営も大事だと思い受講。いろんな人とつながりを持てることにも期待している」と話した。

 終了後は第1講として山大農学部の小沢亙教授が講義。担い手が減少している現状や、その対策としてコンソーシアムを立ち上げた経緯をはじめ、これまでの5期で約110人が修了し、農産物貿易やゲストハウス経営、有機野菜の産直展開、新たな加工品開発、異業種間交流など、多彩な実績を挙げていることを紹介した。

受講者が自己紹介で受講の動機や抱負を述べた
受講者が自己紹介で受講の動機や抱負を述べた



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