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2021年(令和3年) 8月26日(木)付紙面より

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(鶴岡市屋内多目的運動場)愛称は「だだちゃアリーナ」 今年11月完成12月供用開始 ネーミングライツパートナー募集も予定

 鶴岡市が鶴岡大山工業団地内で建設を進めている市屋内多目的運動場の愛称が「だだちゃアリーナ」に決まった。この愛称を基に9月には、企業を対象にしたネーミングライツ(命名権)パートナーを募集する予定。同運動場は今年11月下旬の完成、12月の一般供用開始を予定している。

 同運動場は、JR羽越本線の羽前大山駅南側にある同工業団地内で建設が進む。天候や季節に左右されず一年を通してさまざまなスポーツができる環境を整備する。施設は人工芝48メートル×75メートルの広さがあり、小真木原総合体育館の約1・8倍で、屋内運動施設としては県内最大級の規模となる。全面人工芝のアリーナは、フットサルコートなら2面、硬式・軟式テニスコートは4面、ゲートボールコートは8面を取ることができ、グラウンドゴルフや軟式野球、各種軽スポーツを含め多様な競技に活用できる。天井の高さ(床面から梁(はり)下まで)は8―13メートルある。

 愛称は市内在住者を対象として6月に公募し、5歳から84歳までの120人から計193点が寄せられた。地元自治会や体育協会などの関係者による選定委員会を経て、「だだちゃアリーナ」に決まった。全国的に知られる鶴岡の特産品のだだちゃ豆にちなんだ愛称で、市スポーツ課は「鶴岡を表す代表的な産物で、施設周辺にはだだちゃ豆畑がある。市民にとってなじみ深い名称」と選定理由を話す。応募者のうち採用者3人を、11月21日に予定する竣工(しゅんこう)式典で表彰する。

愛称が「だだちゃアリーナ」に決まった屋内多目的運動場の外観
愛称が「だだちゃアリーナ」に決まった屋内多目的運動場の外観


2021年(令和3年) 8月26日(木)付紙面より

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急性白血病引き起こすメカニズム解明 国がん鶴岡連携拠点 研究室のグループ 新たな創薬の治療法開発に期待

 鶴岡市の国立がん研究センター・鶴岡連携拠点「がんメタボロミクス研究室」と庄内地域産業振興センターは23日、同研究室の研究グループ(横山明彦チームリーダー)が、「HOXA9」「MYC」という二つの遺伝子が急性白血病を引き起こすメカニズムを解明したと発表した。HOXA9がMYCに細胞の過剰な増殖を維持するよう働き掛けていたもので、その働きを阻害する新たな創薬による治療法の開発につながると期待されている。

 急性白血病は、白血球に成長する途中の細胞内で「MLL」遺伝子などに異常が起こり、がん化した細胞が無制限に増殖する。こうしたMLL遺伝子変異に伴う急性白血病は、骨髄性とリンパ性双方の急性白血病の5―10%を占め、生存率は約40%と低く、早期の治療法の開発が望まれている。これまでは変異したMLLがHOXA9やMYCを活性化し白血病を引き起こすことは知られていたが、その具体的なメカニズムは分かっていなかった。

 横山さんらは広島大、熊本大、国立がん研究センター研究所と共同で研究。マウスを使った実験でHOXA9、MYCはそれぞれ単独では白血病を引き起こさないが、両方があると引き起こすことを突き止めた。さらに詳しく調べると、MYCは細胞が増殖するために必要な代謝プログラムを動かす一方、過剰な増殖によって細胞を疲れさせ死にやすくしていた。また、HOXA9は「細胞の生存を助け、死ににくくする遺伝子」の活性化を維持する働きをしていた。細胞の生存を助ける遺伝子は本来、細胞の分化が進むと減っていくが、HOXA9によって活性化が維持され、MYCによる異常な細胞増殖の促進を助ける形になっていた。

 研究チームは「研究結果は、HOXA9の働きを阻害する物質を作ることができれば、新たな白血病治療薬となることを示唆している。今後さらにHOXA9の分子機能を明らかにすることで創薬を開発し、新たな治療法の開発に取り組みたい」としている。

 この研究は7月26日付の英国科学雑誌「eLife」に掲載された。



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