2022年(令和4年) 1月12日(水)付紙面より
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路線バスの利用促進と地域の観光振興を図ることが目的。庄交トラベル事業部、アド事業部、デガム鶴岡ツーリズムビューローと連携して取り組む。
利用の仕方は1鶴岡市錦町のエスモールバスターミナルで「バス印帳」(数量限定無料配布、1人1冊)をもらう2対象路線を確認してバスに乗る3運賃を支払い、車内で用意されているスタンプを印帳に押す4バスを降りて旅の記録を残すとともにアンケートに記入する―という流れだ。
庄内交通に41路線あるうち、実証運行の対象にしたのは観光路線として利用がある▽鶴岡―加茂水族館―湯野浜温泉線▽鶴岡―随神門―羽黒山頂線▽鶴岡―落合―朝日庁舎線の3路線。クラゲで知られる加茂水族館、日本遺産の一つ羽黒山、フルーツや山の恵みが楽しめる朝日方面の路線を選んだ。鉄道マニアの間で人気の「鉄印帳」のようにバス印帳にオリジナルスタンプを集め、旅の思い出作りを楽しむ。
期間は、11日から31日(月)まで。湯野浜温泉線は平日で1日8往復、羽黒山頂線は9往復、朝日庁舎線は5往復運行している。3路線すべて達成すると、合計9つのオリジナルスタンプを集めることができる。
アンケートは▽路線バスを利用する頻度▽今後、バス印帳のイベントがあれば参加したいか▽バス印帳のいいところと改善すべき点は―などを質問、集計して2月中に結果や動向をまとめる。
庄内交通の高橋広司常務取締役は「移動手段だけの路線バスではなく、ローカルな旅を楽しんでもらえれば。(路線バスの)新たな活用を模索していきたい」と話している。
バス印帳に関する問い合わせは庄内交通鶴岡営業所=電0235(22)2600=へ。
2022年(令和4年) 1月12日(水)付紙面より
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雪若丸の特長生かし 粒立ち良さ立体的に
清酒「清泉川」のオードヴィ庄内(酒田市浜中、佐藤晴之社長)は今春、県産ブランド米「雪若丸」で醸造した初搾り純米酒「オードヴィヌーボー」2種を一般発売する。ラベルデザインを担ったのは、東北公益文科大(同市、神田直弥学長)の学生サークル「KOEKI日本酒同好会」(橋本七海代表、4人)のメンバーたち。学生との連携について同社は「若い世代にも日本酒の魅力を発信していきたい」と話している。
昨秋に収穫した雪若丸で醸造したオードヴィヌーボーは、フランス語で「生命の水」を意味する社名、同じく「新しいこと」の意の「ヌーボー」を掛け合わせて命名。同社では今季、ファーストタンクのあらばしり(一番搾り)を使用した「プレミアム純米生酒」と、荒削りの特殊製法で醸した「エクストラホワイト純米にごり酒」の2種を醸造した。
地元の蔵元を巡るなどし製法・こだわりを学び、若い世代に日本酒のおいしさや素晴らしさを発信している日本酒同好会は一昨年11月、橋本代表(22)=4年=が中心となって結成。昨年、同社の佐藤社長、佐藤宅真常務から「若者から日本酒に親しんでもらうきっかけになれば」という依頼を受けてラベルをデザイン。雪若丸の特長である粒立ちの良さを立体的に描いたラベルは好評を博した。
今季のデザインは日本酒の醸造工程をイメージ。蔵人がタンク内で攪拌(かくはん)(プレミアム生酒)、濾(こ)し(エクストラホワイト)の作業をする姿を、若者ならではの感性で切り取っている。橋本代表は「日本酒の醸造は手作業というイメージ。コロナ禍のため本年度は蔵元見学ができなかったが、2種ということで『2つでそろう』をコンセプトにした」と話した。
同社事業推進本部の佐藤寿郎部長は「特にエクストラホワイトはアルコール度数を抑え、女性でも飲みやすく仕上がった。発泡感もある。純米生酒はのど越しがよい。何より2つともラベルがおしゃれ。日本酒のヌーボーという概念が浸透していけば」と話した。発売は今年3月以降を予定し、720ミリリットル入りでそれぞれ3000本ほど用意。価格は1本1600円前後(税込み)を予定している。問い合わせなどは同社=電0234(92)2046=へ。