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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 1月15日(土)付紙面より

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住まいのまちなみ賞受賞 鶴岡市羽黒町・手向地区自治振興会

 鶴岡市羽黒町の手向地区自治振興会(勝木正人会長)が、第17回住まいのまちなみコンクールで「住まいのまちなみ賞」を受賞した。これまで全国85団体が受賞しているが、県内では初めて。勝木会長は「手向地区住民の励みになる。今後も出羽三山の門前町として地域の特性を生かした町づくりを進めていきたい」と話している。

 同コンクールは、一般社団法人住宅生産振興財団が2005年度から魅力的な街並みを管理・運営する全国の住民組織などを対象に行っている。東京大学の大月敏雄教授を審査員長に6人の審査員が全国から応募のあった地域を審査。国土交通大臣賞(1点)と住まいのまちなみ賞(4点)の5点を選び表彰している。受賞団体には、街並みの維持や住民活動の支援金として年間50万円が3年間(計150万円)にわたって贈られる。

 手向地区自治振興会は10集落、361世帯で組織。修験者が集まる全国有数の宿坊が立ち並び、出羽三山へ通じる歴史的な景観と保全に取り組んでいることが高く評価された。住民がボランティアで木製の塀を塗り替えたり、地域のイベントに合わせて民家の玄関先に提灯を飾る「提灯ロード」に取り組んでいる。昨年11月下旬には大月審査委員長たちが手向地区を訪れ、住民に地域づくりに関して質問するなどした。

 勝木会長は「(今回の受賞は)手向地区の住民活動が認められた形で、とてもうれしく思う。少子高齢化による人口減少など、直面している問題もあるが、この賞を契機に今後も魅力ある地域づくりと住民同士のつながりを大切にしていきたい」と語った。

 手向地区自治振興会以外の受賞団体と評価内容は次の通り。

 ▽国土交通大臣賞=葉山自治会(福島県いわき市)起伏を生かした住宅地設計で、歩くことが楽しい街を形成。住宅地を取り囲む斜面緑地は自治会が所有し散策道や「筍ほり」を楽しむ場所にしている。

 ▽住まいのまちなみ優秀賞=ボンジョーノ三街区管理組合法人(福岡県北九州市)ゆったりとしたまち並みを丁寧に形成。クルドサック道路を活用した安全な町づくりが行われている。

 ▽住まいのまちなみ賞=コモンパーク上毛彩葉管理組合(福岡県上毛町)県立高校の跡地を開発し電柱のないすっきりとした街並みを実現している。

 ▽同=恵み野商店会(北海道恵庭市)花のまちづくりが盛んで「ガーデニングのまち」として知名度が高い。住民が主体となって美しい町づくりに力を入れている。

塀の塗り替えボランティアを行う手向地区民
塀の塗り替えボランティアを行う手向地区民

地域のイベントに合わせて行っている「提灯ロード」
地域のイベントに合わせて行っている「提灯ロード」


2022年(令和4年) 1月15日(土)付紙面より

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公益大大学院 22年度カリキュラム改革発表

 鶴岡市にある東北公益文科大大学院(武田真理子公益学研究科長)は13日、2022年度のカリキュラム改革を発表した。「学」(理論)と「社会」(実践)のつながりを強め、変化が激しい時代に創造的に課題解決を図ることを見据え、新たにゼミ(演習)を複数履修できるようにするほか、地域の企業と連携し地域課題解決や経営を実践的に学ぶ授業などを導入する。

 大学院は公益大開学(2001年)の4年後の05年、世界で唯一の公益学の教育・研究拠点として修士、07年に博士の各課程を開設。20年度末時点で公益学修士157人、公益学博士3人を輩出している。

 社会人のスキルアップや学び直しを奨励し、授業は平日夜間と土曜を中心に開講。17―21年度の入学者は、自治体職員32%、会社員・自営業・団体職員16%、教育機関職員11%などと社会人が多い。18年度には国内初の「スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程」を開設し、特に教員が増えている。修了生からは「物事を論理的に考えるスキルが身に付いた」「希望の部署に異動できた」など高評価を得ている一方、在籍者は、開設当初は定員(修士30人)を上回ったが、本年度は両課程を合わせ13人と伸び悩んでいる。

 カリキュラム改革はこうした現状を受け、昨年2月に作業に着手。教職員や修了生、地元の企業関係者らへのアンケートなどで課題を抽出し、改革の柱には1教員の研究の深化と専門分野の可視化・発信2学際教育の推進3地域連携・社会連携の推進―の3つを設定。改革は大学の第3次中期計画に合わせ、22―25年度に実践していく。

 22年度からは、修士課程の4つの研究領域を、現行の「公共経営」「国際ビジネス」「情報科学」「地域共創・ソーシャルワーク」から、「組織経営」「国際関係」「情報科学」「地域共創」に名称変更。可視化の一環で、これまでいなかった各領域の主任担当教員を1、2人ずつ配置する。開設講座を精査して絞り込む一方、学際的な学び・研究の推進に向け、修士1年次から受講するゼミは2人以上の教員を選択できるなど、分野横断的に学べる環境を整備した。

 地域との連携では22年度、庄内の企業経営者を講師に招き地域課題と企業経営について学ぶ「特別セミナーa」、昨年12月に大学とITリテラシー向上などに関する連携協定を結んだ「プロトソリューション」(仙台市)と連携して地域課題解決を図る「プロジェクトa」など、より実践的な講座を新設する。

 13日に大学院ホールで改革について記者発表した武田研究科長は「学校で学んだ知識が10年後は通用しない、変化の激しい時代。物事を論理的、科学的に考え、多様な人と連携し、創造的に課題解決を図る人材を育てたい」と改革に込めた思いを語った。

試験への日程
 大学院の願書締め切りは2月4日(金)、試験(小論文、面接など)は同27日(日)、合格発表は3月11日(金)。今月18日(火)には他の大学院在籍者・修了生向け、同25日(火)には学外者向けの説明会をオンラインで行う。時間はともに午後7時から。問い合わせは大学院=電0235(29)0555=へ。

13日に大学院改革について発表した武田研究科長
13日に大学院改革について発表した武田研究科長

大学院修士課程の22年度からの4つの研究領域
大学院修士課程の22年度からの4つの研究領域



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