2022年(令和4年) 2月6日(日)付紙面より
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立春の4日、鶴岡市の善寳寺(五十嵐卓三住職)で、恒例の「お水取り式」が行われた。参拝者たちが貝喰(かいばみ)の池に流れる龍神堂裏の沢から清水をくみ、同寺の守護神・龍神にささげた。
例年は県内外から約100人の参拝者が訪れるが、今年は呼び掛けを行わず人数を制限して実施。庄内地域を中心とした約20人の参拝者が参加した。
僧侶5人によって同寺「奥の院」の龍神堂で祈祷を行った後、裏手にある沢へ移動。僧侶たちが読経する中、参拝者たちがひしゃくを使って計4個のおけに沢の雪解け水を移し、両手を合わせて拝んでいた。
その後、僧侶たちがおけを担ぎ、参拝者と列をなして本堂へ。龍神に清水をささげ、無病息災や家内安全を願う立春大祈祷が行われた。
酒田市から友人らと訪れた堀明日美さん(31)=会社員=は「昨年は外出を自粛する日々が続いたので、今年は収まってほしい」と話した。