2022年(令和4年) 3月15日(火)付紙面より
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鶴岡市第六学区の子どもたちや高齢者の交流居場所「はろ?くらぶ」が12日、同市みどり町に開所した。
世代を超えて住民同士の「居場所」をつくろうと六学区コミュニティネットワーク(佐藤健理事長)が市の「地域まちづくり未来事業」の助成を受けて準備を進めてきた。佐藤理事長は「住民のオアシスになるような活動をしていきたい」と話している。
同市の中でも六学区は高齢化率が高く一人暮らしの老人も多い。こうした中で、地域住民が互いに支え合い、困り事を気軽に話し合える憩いの場をつくろうと学区内の住民が拠点施設の選定や活動方法について検討を重ねてきた。
拠点施設は、みどり町の住宅街にある旧飲食店の空き店舗(木造平屋建て)を改装して活用。施設の愛称を募集したところ、37件の中から「はろ?くらぶ」と名付けた。住民が集まって井戸端会議やカフェを楽しんだり、子どもたちを対象に「方言かるた」「絵本の読み聞かせ」といったイベントを繰り広げる。市社会福祉協議会の担当者を招いた「生活困り事相談」も定期的に開く。
今のところ火曜日の午前9時半?11時半と土曜日の午後1時半?5時に開放する。住民が利用したいときは他の曜日でも対応する。基本的に利用は無料。運営は六学区コミュニティネットワークが行う。
初日のこの日は、ネットワークの代表者や地域住民約25人が参加。神事を行い開所を祝った。屋内は大小の部屋と、畳が敷かれた「小上がり」、男女のトイレを備えている。
佐藤理事長は「地域住民と何度も話し合いの場を重ね、スタートを迎えることができた。子どもたちや一人暮らしの高齢者たちが気軽に足を運んでくるような居場所にしたい」と語った。