2022年(令和4年) 5月11日(水)付紙面より
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コロナ禍のため情報更新が止まっていた庄内空港ビル(酒田市浜中、山下高明社長)がインターネット上で展開している観光情報サイト「庄内旅型録(たびかたろぐ)」で、同市に移住し庄内地域の魅力を広く発信している全日本空輸(ANA)の客室乗務員5人組「ANA庄内ブルーアンバサダー」がそれぞれテーマを設け、自ら体験・取材した記事をコンテンツとして公開する。関係者は「独自性を前面に、都市圏の人が庄内地域を旅したくなる内容にしていきたい」と話している。
「庄内旅型録」は2019年6月、庄内観光のキュレーション(まとめ)サイトとして庄内空港ビルが立ち上げた。しかし、コロナ禍で取材がままならず20年1月以降、情報の更新が止まっていた。アフターコロナ、ウィズコロナの時代を見据え庄内観光の活性化を図ろうと今回、ブルーアンバサダーが所属するANAあきんど庄内支店(前田誠支店長)の協力で、サイトを全面リニューアルすることにした。
5人がそれぞれテーマを決めて、体験・取材した上で記事化。9日に庄内空港ターミナルビルで行われた会見で、「冬」をテーマにした切江沙也香さん(30)=長崎県出身=は「『せっかく行くなら冬に』という気持ちになってもらえる内容にしたい」、「歩」の佐藤菜々子さん(28)=山形市出身=は「庄内地域は見どころが多い。全域を紹介したい」、「映(ばえ)」の西紅映さん(28)=埼玉県出身=は「インスタグラムをやっている若い世代に撮影場所・時間を広く紹介できたら」、「漬」の坂本里帆さん(27)=東京都出身=は「食文化の継承に向け、庄内の人からも漬物を知ってほしい」、「甘」の九鬼江実さん(25)=神奈川県出身=は「各地域のスイーツスポットを広く紹介していきたい」とそれぞれ意気込みを語った。
庄内空港ビルの村岡一法事業推進室長兼事業部長によると、5人合わせ年間20本ほどの記事をアップしていく予定という。「再開に向けて5人からは昨年11月以降、取材を重ねてもらった。現在の観光客は物見雄山ではなく、よりリアルでユニークな体験を求めている。庄内観光の活性化につながってほしい」(村岡室長)と。前田支店長は「外者、若者の視点で、多くの観光客に体験を促していけたら」と話した。「庄内旅型録」のアドレスはhttps://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/。コンテンツの公開は13日(金)から。