2022年(令和4年) 5月21日(土)付紙面より
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港都熱く!!
「庄内三大祭り」のトップを切って、酒田市の「酒田まつり」が20日、本祭りを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大のため通常体制での開催は3年ぶり。酒田のシンボル・大獅子をはじめ工夫を凝らした山車が中心市街地を練り歩いた他、初めて企画した時代行列では江戸期以降の酒田の通史を紹介。沿道には300店余の露店が立ち並び、港都を熱気で包み込んだ。前日19日夜の宵祭りでは趣向を凝らしたステージパフォーマンスが繰り広げられ、大勢の祭り客を魅了した。
江戸初期の1609(慶長14)年から山王祭として始まった上日枝(浜田一丁目)、下日枝(日吉町一丁目)両神社の例大祭で、一度も欠かさず続けてきたことが市民の誇りとなっている。1976年10月に発生した酒田大火の復興宣言が行われた79年から、市を挙げた祭りにしようと、現名称にし続けられている。コロナ禍のため昨年、一昨年は神事のみが行われた。
本祭りの山車行列は午前の開催となり、20団体1000人余が参加。酒田ばやし保存会などによる軽快な演奏が鳴り響く中、幼児や小・中学生による山車、酒田のシンボル・大獅子、酒田青年会議所がこれまで制作した千石船、日吉丸などが例年の半分ほどのコースを練り歩いた。青空が広がる中、子どもたちは沿道の拍手を受け、威勢よく山車を引いていた。
宵祭りにぎやかに
舞や太鼓演奏も
一方、19日午後4時半から国道112号旧マリーン5清水屋前の特設ステージで宵祭りが行われ、同市の東北公益文科大学生によるダンス、酒田舞娘(まいこ)の華やかな舞、太鼓道場風の会の演奏などで詰め掛けた見物客を魅了した。
中町モールには、地元児童が酒田の繁栄やコロナ禍の収束などを願って制作したちょうちん約300個が並び、祭りムードを盛り上げた。