2022年(令和4年) 7月5日(火)付紙面より
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庄内観光コンベンション協会(会長・皆川治鶴岡市長)は現在、玉簾の滝(酒田市)、丸池様(遊佐町)、致道館(鶴岡市)、戸澤藩船番所(戸沢村)といった庄内・最上地域の対象スポットを巡り、スマートフォンでスタンプを集める観光イベント「デジタルスタンプラリー」を始めた。今月1日のスタートから初の日曜日となった3日午前、東北公益文科大(酒田市)の観光ボランティアサークル「酒田おもてなし隊」のメンバーが実際にスポットを巡り、ラリーを体験した。
庄内・最上地域の自然や観光の魅力を再発見してもらおうと同協会が初めて企画したもの。期間は今年12月31日までの半年間。参加方法は同協会が展開するインターネットサイト「やまがた庄内観光サイト」=https://mokkedano.net/=に掲載しているQRコードをGPS機能搭載のスマホで読み込んだ後、両地域内に設定した100カ所の観光名所や神社仏閣、産直施設などを周遊すると、巡ったスポットがカウントされる。
誰でも参加でき、巡る順番は自由に設定できる。巡ったスポットのカウント数に応じて専用フォームで応募すると、抽選で2万円相当の旅行券、4000円相当や2000円相当の特産品が当たる。100カ所全てを回った人には認定証を贈呈。応募は1人1回のみ。対象スポットは「やまがた庄内観光サイト」内に掲示している。
3日は、おもてなし隊の田中歩隊長(20)、鈴木遥副隊長(20)=いずれも3年=が参加。対象スポットの一つ、酒田市の日和山公園内で県庄内総合支庁観光振興室の三浦拓さんから操作方法を教えてもらった後、周辺にある対象の日和山小幡楼、海向寺、山王くらぶ、旧白崎医院、舞娘茶屋相馬樓などを順に回った。田中隊長、鈴木副隊長は「歴史・文化はもとより、豊かな自然、美しい景色が庄内・最上の魅力と思う。自然豊かな箇所も対象スポットとなっており、行ってみたい箇所がたくさんある」と話した。
協会事務局長を務める同支庁観光振興室の佐藤守室長は「『ウィズコロナ』時代の新たな観光振興に向けた取り組み」と述べ、「これまでのスタンプラリーは台紙やスタンプを用意した上で、管理人がいる箇所のみが対象だった。今回の事業では、豊かな自然や景観も対象とすることができる。ぜひ対象スポットを巡って庄内・最上を満喫してほしい」と話した。