2022年(令和4年) 8月14日(日)付紙面より
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第104回全国高校野球選手権大会(兵庫県西宮市・阪神甲子園球場)7日目の12日、山形代表の鶴岡東は2回戦で、今春センバツ準優勝の近江(滋賀)に3―8で敗れ、3年ぶり3回戦進出はならなかった。大会屈指の右腕に2本塁打を含む11安打を浴びせ、強豪相手の粘り強い戦いぶりにスタンドを埋めた大観客から温かい拍手が送られた。初戦と合わせ計5本塁打を放つなど、大舞台で示した鶴岡東の実力は高校野球ファンの脳裏に深く刻まれた。
1点を追う3回、鶴岡東は近江の好投手・山田陽翔から2本の本塁打を放ち、計3点を奪った。先発を担ったこの回先頭の9番渡辺千尋が高めの直球を左翼ポール際に運ぶと、無死一塁で2番土屋奏人が高めのスライダーを振り抜き、今大会3本目となる本塁打を左中間に放ちリードを奪った。
直後にミスもあって4点を奪われ、逆転を許した。初戦に続いて失策が失点につながったのが響いた。3回途中から継投した矢部充稀は被安打3に抑え、7奪三振の力投。鶴岡東は終盤まで何度も好機をつくったが、相手の好守に阻まれる場面もあった。9回も2死から、けがから復帰した武田虎白、土屋の連打で粘りを見せたが、あと1本が出なかった。