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荘内日報ニュース


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2022年(令和4年) 9月21日(水)付紙面より

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「早期避難支援制度」初めて運用 台風14号で酒田市 65歳以上や障害者へのホテル等補助

6件14人利用問い合わせ29件

 台風14号の接近に伴って酒田市は19日午後、65歳以上の高齢者、障害者ら要配慮者が対象のホテル・旅館に避難する際、宿泊費と交通費を補助する「早期避難支援制度」を初めて運用。市危機管理課によると、同9時の受け付け終了までに6件14人の申し込みがあり、利用したという。

 全国的に自然災害が頻発する中、要配慮者の逃げ遅れが大きな問題となっている。早期の避難を促進するとともに、新型コロナウイルス感染拡大などで避難所に避難する不安の解消に向け市は2020年10月、自主・早期避難について、協定を締結した市内5つのホテル・旅館の宿泊費と交通費のうち3分の2を補助する同制度を開始した。

 災害発生が予想される場合、市から受け入れを依頼された旅館・ホテルは可否や宿泊料を回答。これを受けて市は専用窓口で利用希望者の申し込みを受け付ける。利用希望者が旅館・ホテルに到着した段階で、市職員が本人確認の上、その場で補助金交付申請手続きを行う。利用できるのは高齢者と障害者(児)、妊婦、乳幼児と、その介護者、介助者、保護者。

 同課によると、実際に利用した市民の他、29件の問い合わせがあったという。

鶴岡市は市内60カ所に避難所開設
7世帯9人が自主避難

 鶴岡市は台風14号の接近に備え、19日夕から市内のコミセンや活動センター、集落公民館など計60カ所に自主避難所を開設し、職員を配置した。

 第五学区、三瀬、加茂、湯野浜、大山の各コミセンと、羽黒泉地区活動センターの6カ所に計7世帯9人が自主避難し、一夜を明かした。自主避難所は20日午前中までにすべて閉じた。

交通網にも影響
2市で90戸停電

 一方、台風の影響で、羽越本線は20日午前、特急いなほ上下7本が運休。鶴岡市下川と酒田市浜中の一部で計約90戸が停電した。また、庄内空港は20日、羽田発庄内行き全日空393便(午前8時5分着)が55分遅れの午前9時に到着した。県庄内空港所によると、同機には35人が搭乗していた。


2022年(令和4年) 9月21日(水)付紙面より

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鶴岡で日本生物学オリンピック 全国のスーパー中高生集う

 生物学の“スーパー中高生”が集い難問に挑む全国大会「日本生物学オリンピック本選2022鶴岡大会」が17―19日の3日間、鶴岡市の市先端研究産業支援センターと県立鶴岡中央高を会場に行われた。予選を通過し全国から集まった若き精鋭たちが、理論と実験問題で知識を競った。

 国際生物学オリンピック日本委員会が主催し、大学入学前の20歳未満を対象に毎年実施している。本年度は約3500人がオンライン予選に参加し、成績上位80人(うち中学生3人)が本選に進んだ。県内からの本選出場者はいなかった。17、18日に理論と実験の大問3題(約2時間ずつ)に挑み、19日に成績発表の閉会式が行われた。生物学全般に関する高度な理論試験、実験動物の胚の移植やRNA(リボ核酸)の濃度測定、酵素活性を利用した乳酸量測定など実験試験があった。

 総合や理論、実験ごとの成績上位者に特別賞が贈られたほか、総合1―10位に金賞、11―20位に銀賞、21―40位に銅賞が贈られた。高校2年生以下のうち上位12人(うち中学生1人)が来年の国際大会の日本代表候補に選ばれた。

 鶴岡大会は2年連続で、昨年はオンライン実施となり、全国大会の現地開催は東北初だった。同市の慶應義塾大先端生命科学研究所がホスト機関として大会を運営。大会のロゴは鶴岡中央高3年の佐藤愛海(まなみ)さん(17)のクラゲや顕微鏡、微生物をモチーフにしたデザインが選ばれた。大会中は出題解説や、鶴岡の生物にちなんだ加茂水族館、自然学習交流館ほとりあの体験ツアーも行われ、生物学のスーパー中高生たちが鶴岡の地で交流を深めた。

全国から集まった中高生たちが日本生物学オリンピック本選で理論問題に臨んだ=17日、鶴岡市先端研究産業支援センター・レクチャーホール
全国から集まった中高生たちが日本生物学オリンピック本選で理論問題に臨んだ=17日、鶴岡市先端研究産業支援センター・レクチャーホール



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