2022年(令和4年) 12月8日(木)付紙面より
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鶴岡まちなかキネマの来年3月再開に向け、鶴岡市の山王まちづくり(三浦新会長)が展開しているクラウドファンディング(CF)で、俳優の井浦新さんによる返礼品のデザインが決まり、さらなる協力を呼び掛けている。
木造絹織物工場をリノベーションした趣ある映画館として市民に愛されてきた“まちキネ”が、オープンから10年目の2020年5月に閉館。「まちなかの映画館を残したい」と願う署名は1万を超え、この熱意に応えた隣接商店街が新たな担い手となり、2スクリーンのミニシアターとして来年3月25日(土)の再オープンを目指している。
CFの目標額をデジタル映写機本体1台分の600万円に設定。1月23日までに集まった金額がファンディングされる。今月6日現在、50%を超える316万円余りが集まった。
井浦さんデザインの返礼品はステッカー(3種、支援額5000円)、Tシャツ(色:バーガンディー、1万円)、トートバッグ(色:ライトグレー、1万円)、パーカー(色:杢グレー、2万円)の4種で、いずれも映画観賞券が付く。バッグにはまちキネの前で手を上げる井浦さんの写真を使い、それを自身がイラストにしたものがTシャツやパーカーにあしらわれ、再生を意味する「Reborn」の文字も入っている。
井浦さんは、自身が出演した映画の特別上映会とトークショーで、まちキネには2度訪れており、今回のデザイン作成にも無償で協力。デザインについては「足を運んで実際に感じたまちキネの建築の特異性や町の文化施設としての役割、スタッフやお客さまから感じた温かさをイメージしてグラフィック化した。まちキネの顔である正面玄関は使いたかった」という。
山王まちづくりの三浦会長は「まちキネを気に入ってくれていたという井浦さんに、こちらの希望もかなえながらすてきな品を作っていただいた」と感謝。CFの手続きが難しいという人の相談にも応じるという。
サイトのアドレスは https://motion-gallery.net/projects/machikine
問い合わせは山王まちづくり=電0235(25)0613=へ。