2022年(令和4年) 12月8日(木)付紙面より
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「スイデンテラス」「キッズ・ドームソライ」「ショウナイズカン」
地方都市の新たな価値を提案
県内では初の受賞
革新的な優れたサービスをたたえる「第4回日本サービス大賞」(公益財団法人日本生産性本部・サービス産業生産性協議会主催)の表彰式が6日、東京都内で行われ、鶴岡市の街づくり会社・ヤマガタデザイン(山中大介社長)が地方創生大臣賞を受賞した。地域資源を生かし、地方都市が抱える共通課題の解決を目指して社会に新たな価値を提案する取り組みが評価された。県内からは初の受賞。
ヤマガタデザインは、ショウナイホテルスイデンテラス、全天候型児童教育施設キッズ・ドームソライ、UIJターンの促進に向けた情報発信の「ショウナイズカン」など観光・教育・人材・農業の4つの領域で民間主導による街づくり事業を展開している。
審査では「地域資源の魅力を最大限に生かし、数々の事業を通じて地域を活性化する取り組みは、人口減少・高齢化、経済・社会の持続性の低下といった共通課題を抱える全国の地方都市にとって大いに参考となるモデル」などと評価された。
表彰式に出席し、賞状を受け取った山中社長は「『地方都市からときめこう』をビジョンに掲げ、庄内地方を拠点に、みんながわくわくする地域課題のビジネス創出に努めてきた。山積する地方都市の課題の大部分は逆転の発想、未来志向で一人一人が具体的に行動することで解決できると考えている。受賞を励みにますます精進していく」とコメントした。
日本サービス大賞は2015年の創設で、サービスの高度化と産業の発展を先導する事業者を16年から隔年で表彰している。今回は全国から749件の応募があり、計30件が各賞を受賞。最高賞の内閣総理大臣賞には、月額制ファッションレンタルサービスのエアークローゼット(東京)が選ばれた。