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2022年(令和4年) 5月6日(金)付紙面より

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ミライニに中央図書館オープン 酒田市 セルフ貸し出し 午後9時まで開館

 酒田市幸町一丁目のJR酒田駅前で進められている駅周辺整備事業のうち、酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」内に5日、新たな市立中央図書館がオープンした。オープニングセレモニーに続き、待ちかねた市民らが来館し早速、お気に入りの図書を手に取っていた。

 新たな中央図書館は、書架や家具など酒田産木材をふんだんに使用、伝統工芸も取り入れて酒田らしい文化、自然、風土を表現しているのが特徴。開館は午前9時から午後9時まで(日曜、祝日は午後7時まで)と、市総合文化センターにあった旧館よりも2時間延長。閲覧席数は約340席で、1階インターネットコーナー、2階「しずかな部屋」には座席予約システムも適用。1階に木玉プール、おはなしの部屋がある児童エリア、2階には詩人の吉野弘さん(1926―2014年)、世界的写真家の土門拳さん(1909―90年)をはじめとした郷土作家コーナーを設けた。

 蔵書検索機を6台導入した他、セルフによる貸し出しと返却が可能。3階には研修室2室(1室の定員45人)を設置、使用日の3カ月前から受け付けるという。

 セレモニーは、地元・浜田小学校児童による太鼓演奏でスタート。丸山至市長が「さまざまな声が飛び交うオープンフロアが大きな特長の図書館。斬新でシームレスな使い方ができ、市民から喜んでもらえるものと思う」と述べ、鈴木和仁教育長、児童・生徒代表らと共にテープカット。酒田光陵高校音楽部吹奏楽班が演奏を館内に響かせた。桝谷泰裕館長が午前11時、「開館します」と声高らかに宣言すると、長い行列を作った大勢の市民が続々と入館した。

 大型連休中はイベントが目白押しで、7(土)、8(日)の両日午前10時から地元高校生による酒田探検ツアー、7日午後には紙芝居師・よねさんによる公演、8日午後1時半からは市内の英語塾「J PREP斉藤塾」による「英語であそぼう」がそれぞれ開かれる。8日までの間、毎日300人にオープン記念のオリジナルクリアファイルをプレゼントする。

 先月30日に供用を開始した酒田駅前駐車場は2時間まで無料。

待ちかねた市民が早速、新中央図書館に入館
待ちかねた市民が早速、新中央図書館に入館


2022年(令和4年) 5月6日(金)付紙面より

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地域の伝統芸能受け継ぐ 五穀豊穣願い春祭り 力強く華やかに花笠舞 (雷電神社高寺八講)

 鶴岡市羽黒町高寺の雷電神社(松平修宮司)の伝統芸能「高寺八講」(県指定無形民俗文化財)が4日、同神社の例祭に合わせて奉納上演され、地元住民が華やかな舞を堪能した。

 高寺八講は豊作祈願の舞として、室町時代から受け継がれてきたとされている。「八講」は、5年ほど前まで8日に祭典が開かれていたことや、演目がかつて8番まであったことなどが由来とされている。現在は近隣地区の協力を得て、例祭で4番までを奉納上演している。今年も新型コロナウイルスの影響で昨年に続き、舞い手や地元住民たちによるくねり行列は中止したが、上演は3年ぶり。

 拝殿で祈祷が行われた後、境内の八講楽殿で狩衣姿の2人が白扇を持って跳ねる「大小舞」、地元児童4人による「稚児舞」、赤い鉢巻きを巻いた2人がなぎなたを持って力強く足踏みする「薙刀舞」を披露した。

 メインの「花笠舞」では、カラフルな四角い花笠をかぶった6人がささらや日の丸扇子を持って舞を披露。静まり返った拝殿に「しゃり、しゃり」というささらの音が響き渡る様子に、地元住民約50人が見入っていた。

 高寺八講保存会の菅原久勝会長(69)は「多くの住民の前で3年ぶりに披露できて良かった。行列も早く戻したい」と話した。

3年ぶりに上演された高寺八講の花笠舞
3年ぶりに上演された高寺八講の花笠舞


2022年(令和4年) 5月6日(金)付紙面より

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《ひと》市民の幸せのため誠心誠意

鶴岡市の新副議長
富樫 正毅(とがし まさき)さん

 政務活動費(政活費)問題に絡み前副議長が辞任し、4月27日の市議会臨時会で選出された。市議会公明党代表などを歴任。2005年の新鶴岡市誕生以来、自民党系以外の会派からは初の副議長。就任あいさつで「鶴岡市の発展、市民の幸せのために誠心誠意努める」と意欲を見せた。

 大学卒業後に郷里に戻り、山添郵便局に勤務。勇退する公明党所属市議から後継指名を受け、1999年の旧鶴岡市議選に立候補し、40歳で初当選した。「良くも悪くも癖の強い先輩たちにもまれた」と若手市議時代を振り返り、「自ら考え責任を持って行動することの大切さを学んだ」と話す。

 少子化や若者の流出による人口減少をはじめ、市政の課題は多い。「核家族化や高齢化により、地域で孤立する人が増えてきている。コロナ禍で人と人とのつながりが細くなり断ち切れたりしているのではないか。誰ひとり取り残さない新たな居場所づくりなど、多面的なコミュニティーの在り方と構築を考えたい」と自身が取り組む政策課題を強調する。議長の許可を得て、市議会人口減少・地域活性化対策委員長の職責を継続する。

 政活費問題を巡り、副議長選出の直前まで政治倫理審査会委員長を務め、今後は議長の指示で政活費の「手引き」を見直すワーキングチームの座長に就き、引き続き市議会の政活費問題と向き合う。「市民の負託に応えるため、各自が何のために議員になったのかをしっかり考えないといけない。議員は結果で示さなければならない」。強い口調で語った。

 朝暘三小、鶴岡一中、鶴岡南高、東京理科大理学部卒。読書が趣味で、時代小説のファン。鶴岡出身の藤沢周平氏の作品は読破した。子ども3人は独立し、妻と2人暮らし。鶴岡市若葉町。63歳。

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