2023年(令和5年) 3月2日(木)付紙面より
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庄内町の特産品(加工食品)開発「メイドイン庄内町プロジェクト」の成果報告会が28日、町商工会で行われ、加工食品開発に取り組んできた4団体・個人が新商品やブラッシュアップした商品を発表した。
同プロジェクトは、町新産業創造協議会(阿部武敏会長)が主催。新たな庄内町の特産品開発を進め商品化を目指すもので、今年で3回目。これまでに町立谷沢川流域活性化センター・タチラボを利用している女性グループ「タチラボレディース」が、シソの実を柔らかく煮込んで甘辛く味付けした「みーばぁのしその実つくだ煮」などが商品化され、町新産業創造館クラッセなどで販売されている。
現在は地元生産者グループなど4団体・個人が、ブランディング、試作など同協議会のサポートを受けながら商品開発に取り組んでいる。
この日は、▽JAあまるめの女性部メンバーら4人で組織する「土の子グループ」(今井ちや子代表)の町産サツマイモを使用した干し芋「いもこちゃん」▽郷土料理のレトルト食品を開発・販売する庄内美人研究所従業員、阿部尚子さん(67)の濃厚でねっとりとした味わいのズイキイモを使った「ずぎ芋きんとん」▽和びすとろMARCO経営の土屋恵さん(38)の同町産米粉を使い、ニンジンやサツマイモなどの野菜を練り込んだ子どもも食べやすい焼き菓子「かんでりんぐ」▽町地域おこし協力隊地域ブランド推進員・瀬尾淳太さん(25)の塩味ベースで、鶏肉や立谷沢地区のシイタケや長ネギをふんだんに使った「第三の芋煮」の4品の開発や製法などを見直したブラッシュアップ状況などが発表された。
来場者は商品を試食しながら、発表者の製造の苦労話などに耳を傾けていた。現在開発中の商品は今後、加工の質の向上などを進め、準備ができたものから販売が開始される予定。