2023年(令和5年) 3月17日(金)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡ふるさと観光大使に委嘱された同市出身のフルート奏者・鎌田邦裕さん(29)=京都市在住=への委嘱状交付式が15日、市役所で行われた。
鎌田さんは鶴岡南高から京都市立芸術大音楽学部に進み、同大大学院音楽研究科修了。権威と伝統のあるクラシック音楽のコンクールの一つで若手音楽家の登竜門として知られている、昨年の第91回日本音楽コンクール・フルート部門で2位入賞とともに岩谷賞(聴衆賞)を受賞した。現在は京都を拠点に活動し、オーケストラへの客演やソロ、室内楽の演奏、後進の指導に力を注いでいる。故郷の鶴岡では2014年から毎年、リサイタルを開催しており、今月18日には10回記念リサイタル「笛吹絵巻(ふえふきえまき)」が庄内町の響ホールで開かれる。
活動を通じて広く鶴岡の魅力を発信してもらうことが期待できるとして、今年1月に観光大使に委嘱。リサイタル公演で帰郷したのに合わせ、交付式が行われた。皆川治市長から委嘱状を手渡された鎌田さんは「観光大使になるのが一つの夢だった」と笑顔を見せ、「鶴岡の良いところをたくさん知って魅力を伝えたい。もう一つの夢は、鶴岡でフルートのコンクールを開催し、日本や世界から多くの人を呼び込むこと」と話し、皆川市長は「音楽を通して鶴岡を大いにPRしてほしい」と期待を寄せた。
鎌田さんは来月14日に名古屋で日本音楽コンクール受賞記念の演奏会に出演するほか、今年はルーマニア、英国、スロバキアの国際コンクールにも挑戦するという。
鶴岡ふるさと観光大使は2010年度から、出身者や同市にゆかりのある人などを委嘱しており、鎌田さんが30人目。