2023年(令和5年) 3月19日(日)付紙面より
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統合のため今月末で閉校する遊佐町内の5小学校全校で18日、最後の卒業式が行われた。卒業生たちは4月から通う遊佐中の制服に身を包んで出席。一人一人、卒業証書を受け取り、6年間慣れ親しんだ校舎を後にした。
このうち、1874(明治7)年の開校後、148年間にわたり地区の活動拠点や精神的支柱となってきた吹浦小の式典には、全校児童73人と教職員、保護者、住民代表ら合わせて約160人が参加した。
卒業生16人の名前が呼び上げられた後、梶原勝校長が卒業証書を授与。式辞で「皆さんの活躍の裏にはたくさんの努力があった。ここで培った力を信じ、さらに伸ばしてみんなを、自分を幸せにできる大人になってほしい。輝かしい未来を祈る」とエールを送った。
1?5年生が学年ごとに6年生との思い出を発表。卒業生は「新しい小学校に行ったら、吹浦小の良いところを新しい仲間に伝えてください」「一番喜んでくれているのは父や母、家族だと思う。やりたいことを精いっぱい応援してくれた。今日、大好きな吹浦小から巣立ちます」などと思いの丈を語った。
児童全員で「別れの時が今せまる。忘れないこの日をいつまでも」と結ぶ「さよなら友よ」を合唱。元気な歌声が体育館に響き渡り、最後の卒業式を終えた。