2023年(令和5年) 11月21日(火)付紙面より
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荘内日報社主催の「第64回酒田・鶴岡対抗棋戦」が19日、酒田市浜田一丁目の清亀園で開かれ、鶴岡チームが3戦全勝で昨年に続き勝利した。通算成績は鶴岡の28勝36敗。
庄内地方の将棋愛好者のレベル向上と交流を目的に1959年から毎年11月、日本将棋連盟酒田荘内支部(佐々木清支部長)と同鶴岡支部(上野伸一支部長)が主管し、両支部対抗で実施している伝統の大会。
今年は、段位別に先鋒戦、中堅戦、大将戦に各支部から選ばれた計6人が出場。午後1時20分に3局が同時スタートし、1人持ち時間60分のルールで熱戦を繰り広げた。
先鋒戦は、先手・五十嵐来希(らいき)8級(12)=鶴岡市青柳町、朝暘四小6年=と、後手・森永雄仁(ゆに)1級(15)=酒田市光ケ丘五丁目、酒田一中3年=の対局。五十嵐さんは居飛車、森永さんは振り飛車の戦型。五十嵐さんが序盤から優勢に指し続け、時折迷走する場面もあったが、127手で勝負を決めた。
中堅戦は、先手・佐藤孝樹二段格(48)=庄内町余目、会社員=と安在康平二段(17)=鶴岡市砂田町、鶴岡高専2年=の対戦。佐藤さんの居飛車に、安在さんは四間飛車の形。安在さんの攻めに佐藤さんは壁銀となる場面もあり、終盤は受ける一方に。安在さんは安定した展開で88手で勝利した。
大将戦は、先手・澁谷和宣四段(51)=鶴岡市日和田町、公務員=と、後手・渡邊圭祐四段(50)=酒田市亀ケ崎五丁目、会社員=の対戦。澁谷さんが陽動振り飛車で展開するも、渡邊さんがうまく対応。互いに長考を挟む流れとなったが、82手目で渡邊さんにミスが出て、澁谷さんが逆転し、95手で勝利した。
対局後、橋本政之社長が鶴岡チームに賞状と副賞、酒田チームに副賞をそれぞれ贈った。熱戦の様子は後日、本紙に紹介する。