2025年(令和7年) 2月18日(火)付紙面より
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豪快な豆まきで知られる鶴岡市加茂の妙定寺(守山正純住職)で16日、恒例の「ヤクヨケ豆マキ大祈祷会」が行われた。大勢の信徒がご利益を授かろうと、風呂敷やビニール袋を広げて福豆を集めた。
同寺の豆まきは、日蓮大聖人が佐渡島で人々を苦しめていた悪蛇に石を投げて退治した故事に由来する。日蓮大聖人が生まれた2月16日に合わせて大祈祷を行い、檀家信徒の厄を払う行事。
この日、本堂で祈祷(きとう)交通安全、合格祈願など所願成就を仏前で祈った。
祈祷の後、約300キロ用意された福豆を僧侶たちが大きな升に入れて豪快にまくと、風呂敷などを広げた約150人の信徒たちが頭上から降り注ぐ豆を懸命に拾い集めた。
三川町から来た東郷小1年の男の子(7)は「お坊さんたちの豆をまくのがとても速くて驚いた。服の中にいくつも豆が入ったけど、とても楽しかった」とビニール袋の中の福豆を見せながら笑顔。また、新庄市から家族と一緒に訪れた70代女性は「初めて参加したが、これほど豪快な豆まきとは思わなかった。頭の上からたくさんの豆が降ってくるので顔を下に向けてしまい、お坊さんの顔もよく見えなかった。高校を受験する孫の合格願いに来たのでご利益がありそう」と話していた。
境内では加茂地域ビジョン活動を行っている教育チームが、200個の数量限定でクラゲの印が押された「加茂の大判焼き」を販売し、家族連れの人気を集めていた。