2025年(令和7年) 3月13日(木)付紙面より
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庄内地域に春の訪れを告げるサクラマス釣りが酒田市浜中の赤川河口付近で本格化し、青空が広がった11日は県内外から大勢の太公望たちが訪れ、さおを出す姿が見られた。
「県の魚」のサクラマスは例年、赤川と最上川は3月に釣りが解禁され、5月にかけピークを迎える。特に赤川河口は「聖地」として広く知れ渡り毎年、県内外から多くの釣り人が訪れる。赤川漁業協同組合(鶴岡市本町三丁目、長谷川幸吉代表理事組合長)によると、曜日に関係なく、天候が良ければ河口にかけて両岸にずらりと太公望が並ぶという。中には朝の出勤前にさおを出す人も。「粘りに粘って1日1、2本釣れるかどうかというのがサクラマス。なかなか釣れないのも醍醐味(だいごみ)の一つ」と。
11日午後は国道112号袖浦橋上流部に位置する通称・三段付近を中心に河口まで両岸合わせ30人ほどの太公望が訪れた。岩手県花巻市から釣りに来た男性は「太平洋側は全く釣れていない。日本海側と太平洋側で好不漁が逆になりやすいと聞いて狙いに来た。1本でも釣れたら」と何度もルアーを投げ入れていた。